トルコの地震は避けられないという分析がドイツで出てきた。ドイツ地震研究センターのマルコ・ボンホフ研究員は６日、独シュピーゲル紙に「このようなことが起きるのは時間の問題だった」とし「一連の大地震が発生する時間はすでに過ぎていた。その一つが今回発生したものだ」と話した。

トルコはアジアと欧州の境にある。アラビア・アフリカプレートとユーラシアプレートが衝突する境界地点であるアナトリアプレートに位置する。トルコには１２００キロ規模の北アナトリア断層と７００キロ規模の東アナトリア断層の２つの地震帯がある。

このうち、この日マグニチュード（Ｍ）７．８の地震が発生したトルコ南部ガジアンテプは東アナトリア断層とつながっている。東アナトリア断層では２つの大陸プレートがぶつかって毎年１センチずつ移動している。


ボンホフ研究員は「時間が経過しながら歪みが生じていき、地震が発生すれば一度に数百年間の歪みが解消され、地上に災害をもたらす」と説明した。

専門家らは北アナトリア断層について強い懸念を抱いている。この一帯には人口１６００万人のトルコ最大都市イスタンブールがあるからだ。イスタンブールに地震が発生してから長い時間が経過しているため大きな強震が発生する可能性があるというのが、専門家らの分析だ。

実際、トルコでは地震による被害が多い。２０２０年１０月にはトルコ西部イズミルで約１００人が死亡した。同年１月にも東部でＭ６．７の地震が発生し、４１人が死亡したと、独ディーベルトは伝えた。２０１１年１０月には東部のＭ７．２の地震で約６００人が死亡し、１９９９年８月には西部のＭ７．４の地震で約１万７０００人が命を失った。