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【社説】韓国最大野党代表関連の対北送金疑惑、「小説」と言って終えることではない

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓国最大野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表

韓国最大野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表が京畿道(キョンギド)知事だった2019年、北朝鮮訪問のために北側に文書を伝えたことが明らかになった。京畿道知事名義の草案は、朝鮮アジア太平洋平和委員会の金英哲(キム・ヨンチョル)委員長に対して食料協力事業などに言及しながら北朝鮮に招待してほしいと伝える内容があったという。その後に送られた文書からは招待要請が削除されたが、6カ月後に公文書形態でまた招待要請が北側に伝えられた。京畿道が推進した北朝鮮スマートファーム事業費500万ドル代納疑惑を受けるキム・ソンテ元サンバンウル会長も検察で、李代表の北朝鮮訪問のために北側に300万ドルを追加で渡したと陳述したという。

キム元会長とサンバンウルの北朝鮮接触の背景に李代表の京畿道があり、政治的目的のために北朝鮮と支援金取引をしたのなら極めて深刻な事案だ。キム元会長は京畿道とアジア太平洋平和交流協会が主催した南北交流行事などで北朝鮮国家安全保衛部所属のイ・ホナムと接触した。イ・ホナムは1990年代半ばから2000年代まで南北の政治地形を揺るがした事件に決まって登場する人物だ。検察が事件の顛末を明らかにしなければならない理由だ。

李代表は「検察の新作小説」と言った。しかし「小説」と言って済ませる状況ではない。キム元会長は2019年、中国瀋陽で北側の人物までが出席した「韓国企業懇談会」に行った当時、李代表が自身に感謝の言葉を伝えたと陳述したという。当時の李華泳(イ・ファヨン)京畿道副知事が電話を取り次いだという説明だ。李代表が認知したかは第三者贈収賄罪適用の可能性と関連があるだけに糾明されなければいけない。


李代表とキム元会長の関係についても当初の説明とは異なる点が表れている。李代表は「私とサンバンウルの縁は下着を1枚購入して着たということしかない」と話した。その後のインタビューでは「誰かが酒の席で電話を代わったという話があるが、思い出せない」と語った。しかし李代表を知らないと話していたキム元会長が陳述を変えたのに続き、弁護士費用代納疑惑に関与したイ・テヒョン弁護士も李代表に電話をしてキム元会長に代わったという関係者の陳述が出てきたという。互いに母親の葬儀に側近が弔問した状況もあり、李代表の詳細な事実究明が必要だ。

今回の対北朝鮮送金疑惑と大庄洞(デジャンドン)開発疑惑、城南(ソンナム)FC後援支援金疑惑など李代表が捜査を受ける事案は、地方選挙や大統領選挙と関連して政治的な地位を固める目的と無関係でないという共通点がある。大統領選の候補だった李代表が自ら真実究明に積極的に協力することが責任感のある政治家の姿勢だ。それでも民主党は今週末、場外闘争をするという。市・道党に「総動員令」まで出した。しかし世論戦で真実究明を防ぐことはできないという点を民主党は忘れていはいけない。



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