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「コンテナで運ばなくてはならない状況」…ルノー・双竜自動車の輸出に赤信号

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

2020年12月、ルノー・コリアが釜山港で「XM3」の輸出車両を船積みする様子。[写真 ルノー・コリア]

「年が明けて1カ月過ぎたがまだ今年の輸出量を確定できずにいる」(双竜自動車関係者)。

「現金があっても船を確保できない状況だ。いつまで耐えられるかわからない」(ルノー・コリア関係者)。

自動車運搬船不足で韓国の自動車メーカーの輸出に赤信号が灯った。ついにはコンテナ船を活用する案まで出てきた。


双竜自動車が1日に明らかにしたところによると、同社は現在今年の輸出量を確定できずにいる。企業再建手続きを終え昨年10-12月期に6年ぶりの四半期黒字を記録した双竜自動車としてはもどかしい状況だ。昨年4万5000台を輸出した双竜自動車は輸出拡大に死活をかけている。

だが運搬船を十分に確保できなかった。双竜自動車関係者は「これまで契約してきた海運会社も『これ以上は増やせない』として困っている。輸出余力はあるが運搬船を確保できない状況」と訴えた。

昨年11万7000台を輸出し内需より輸出に注力するルノー・コリアも自動車運搬船不足に頭を痛めている。専用船確保と上昇する輸出物流費が心配事だ。ルノー・コリア関係者は「航空で言えば輸出するたびにチャーター機を確保しなければならない状況。中長期的観点で運搬船不足がいつ解決するのか見通しが立たない」と話す。

ただ現代自動車グループは子会社の現代グロービスと長期契約を結んでおり、輸出用自動車運送に支障はない状態だ。韓国GMも長期で運搬船を契約し大きな問題は出ていない。

自動車運搬船不足は世界的な現象だ。コロナ禍後に自動車運搬船発注が減少したのが一次的な原因だ。ここに2020年に国際海事機関(IMO)が環境規制を強化して運航を止めたり廃棄された船舶が増えた。海洋水産部によると、世界の自動車運搬船はコロナ禍直前に770隻に達したが最近では750隻に減少した。

供給不足で自動車運搬船の用船料はうなぎ登りに上がった。6000CEU(自動車6000台)級運搬船の用船料は2021年に1日当たり2万ドル水準だったが、昨年下半期には10万ドルを超えたりもした。

海運業界関係者は「用船料の場合、今年に入り上昇を抜け出したが、供給不足で現金を持っていても船を確保できない。長期契約を結んだ自動車メーカーは問題ないが、短期契約で輸出を消化した企業は当分厳しいだろう」と話した。

韓国政府も対策に乗り出している。海洋水産部と関連業界は自動車運搬船に代わりコンテナ船を投じることを検討中だ。輸出用新車をコンテナに載せて運送する案だ。これまで中古車はコンテナに載せて運送してきたが、これを新車にも適用しようということだ。

40フィートコンテナには乗用車2~6台を載せられる。ただコスト増が問題だ。自動車業界関係者は「コンテナ船を活用する場合、釜山(プサン)港などへ車両を託送しなければならず運送費増加が避けられない」と話す。自動車運搬船専用埠頭がある平沢(ピョンテク)港には大型クレーンなどコンテナ荷役装備がなく、コンテナ船が接岸できない。

これを受け海洋水産部は自動車コンテナに対する港湾内搬入期間延長を推進している。これと別に輸出入自動車貨物の沿岸運送許容範囲を既存の仁川(インチョン)港、平沢・唐津(タンジン)港などから浦項(ポハン)港まで拡大する予定だ。



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