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メモリー大国の韓国が揺れる…サムスンとハイニックス、1-3月期「ともに赤字」の懸念

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

産業通商資源部が1日発表した「2023年1月の輸出入動向」よると、先月の貿易収支は126億9000万ドルの赤字で過去最大赤字を記録した。写真はこの日釜山港戡蛮埠頭のようす。ソン・ボングン記者

「昨年10-12月期にメモリー事業で赤字を出した。それでも(過去最高売り上げ・収益を出した)ファウンドリーのおかげで半導体事業部門がどうにか黒字を継続できた」。

サムスン電子DS(半導体)部門長の慶桂顕(キョン・ゲヒョン)社長は1日に開かれた社内経営説明会でこのように話した。サムスン電子のメモリー事業が四半期基準で赤字を記録したのは米国発金融危機直後である2009年1-3月期から13年ぶりだ。

韓国の輸出の18%を占める半導体が史上初の危機を迎えている。サムスン電子とSKハイニックスはともに「半導体の冬」に耐えられなかった。


SKハイニックスはこの日、昨年10-12月期に1兆7012億ウォンの営業赤字を出したと公示した。四半期基準で2012年7-9月期の240億ウォンの赤字から10年ぶりの赤字記録だ。サムスン電子の営業利益は前年同期比97%急減した2700億ウォンにとどまった。市場調査企業オムディアによると、サムスン電子はDRAMで40.6%、NAND型フラッシュで31.6%のシェアを持ち世界市場を席巻してきたが、メモリー事業で赤字を出した。サムスン電子関係者は「内部でも(メモリー赤字は)大ショックと受け止める雰囲気」と伝えた。

これに先立ち昨年10-12月期の業績を発表した世界的半導体企業も台湾のTSMCを除き一斉にマイナス成長を記録した。米マイクロンの昨年10-12月期の営業損失は1億9600万ドル、インテルの営業損失は6億7000万ドルだった。この渦中にTSMCだけ3250億台湾ドルの営業利益を上げた。アップルのiPhoneなどへの先端半導体独占供給により純利益が前四半期より増えた。

ここで終わりでない。半導体業況が劇的に改善されない限り韓国の半導体には「苦難の行軍」が続くほかない状況だ。特に1-3月期の業況はさらに暗鬱だろうという予測が優勢だ。証券業界ではSKハイニックスに続きサムスン電子DS部門も1-3月期は赤字に転じるだろうとの見通しが出ている。いずれも兆単位で、サムスン証券は1兆4000億ウォン、IBK投資証券は2兆1130億ウォン、BNK投資証券は2兆1560億ウォンの赤字を予想する。業界では減産があるかが関心事だ。メモリー半導体は供給により価格の騰落が大きいため在庫がなくなれば業況が改善されるだろうという期待があるためだ。これに先立ちSKハイニックスとマイクロンなどはすでに減産と投資縮小を明らかにした。

ただサムスン電子は「人為的減産はない」という立場だ。慶社長は「いまわれわれが手を離し他の会社とともに(減産の道を)行けば狭まった競争力格差を広げることはできない。(研究開発・施設投資は)競争力確保の最後の機会」と強調した。

メリッツ証券のアナリスト、キム・ソンウ氏は「過去2016年と2019年の半導体下落局面と比較し今回は業績と在庫水準いずれも良くない状況。DRAM在庫の評価損益が反映される4-6月期にはサムスン電子も減産だけでなく投資規模も減らすかもしれない」と予想する。一方この日外国人投資家の買い攻勢によりサムスン電子の株価は前日より1.31%上がった6万1800ウォン、SKハイニックスは3.28%上がった9万1400ウォンで取引を終えた。ゴールドマン・サックスはこの日サムスン電子の目標株価を7万5000ウォンに引き上げた。「1-3月期中にメモリー在庫が下落転換する可能性が大きい」としながらだ。



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