「外したり付けたりするのもめんどくさいし、人が混雑する駅では感染リスクもあるので」。
30日朝、ソウル地下鉄2号線の新道林(シンドリム)駅で会った会社員チョン・ヒョンシクさん(51)はマスクを着用する理由をこのように説明した。この日の出勤時間、地下鉄をホームを行き来する市民の中でマスクを着用してない人はほとんど見られなかった。
この日から医療施設・公共交通など一部の施設を除いて室内のマスク着用義務が解除された。2020年10月13日に着用が義務づけられて以来840日ぶりだ。しかし出勤する市民はほとんどがマスクを着用していた。ソウル江南(カンナム)駅の美化員キム・ジョンリムさん(62、女性)は「午前6時から勤務しているが、マスクを付けていない人を見ていない」と話した。
マスクをすぐに外せない理由として周囲の視線に言及する人が少なくなかった。会社員のチョン・ジュンヒョクさん(28)は「初日から外せば目立ってしまいそうだ」と話した。大学生のハンさん(22)は「周囲に外している人は誰もいない」と語った。外したり付けたりするのが面倒だという意見も多かった。30代のキムさん(女性)は「公共交通でどうせ着用しなければいけないので、乗り換えの間にしばらく外すというのも面倒」と話した。キム・ジウンさん(35)は「(乗り換え中に)外したり付けたりする暇がなかった」と伝えた。
初日の雰囲気は学校や飲食店など多くの人が集まるところはほとんど似ていた。
この日午前9時、ソウルのある小学校2年生の教室。マスクを外したこの組のAさんはずっと両手で口を覆っていた。担任の先生が「マスクを外したい人は外してもかまわない」と伝えると、児童20人のうち8人がマスクを外した。一部はあごまで下ろした。入学後初めて校内でマスクを外したという2年生のイさんは「友達の顔を見ることになり、少し慣れない感じ」と言った。5年生のチェさんは「マスクを外せば『マギクン』(=マスクとサギクン(詐欺師)の合成語で、マスク着用時と外した時の姿がかなり違う場合の新造語)と言われないか心配」と話した。
ソウル北倉洞(プクチャンドン)で飲食店を経営するイ・クムヨンさん(71)はこの日、職員に「マスクを着用して勤務してほしい」と伝えた。マスクを着用するのが衛生的という判断からだ。客の視線を意識する経営者もいた。別の飲食店のパクさん(63)は「厨房で休む時にマスクを外したところ、客から『なぜ外すのか』と言われた」と説明した。カフェチェーン店の一部も内部で職員のマスク着用方針を決めた。
慶煕大のソン・ジェリョン社会学科教授は「義務が解除されても、いくつかの理由でマスクを使い続ける『マスクキーピング(keeping)族』がしばらくは多いはず」とし「3年以上も着用していたので衣服の一つのようになった。心理的安定、習慣などの理由でマスクを付けておきたいという意識」と説明した。
義務が解除されたにもかかわらず「脱マスク族」が孤立感を抱く状況もあった。この日、会社でマスクを外したというユさん(27)は「みんなが一斉に外せばいいが、誰も外していなかった」と話した。会社員のチョさん(25)は「店に入れば職員が着用しているので一人だけ悪い人になった感じがした」と語った。全北大のソル・ドンフン社会学科教授は「どちらも規則を破ったわけではないので、マスクを着用しているかどうかをめぐって批判してはいけない」と話した。
30日朝、ソウル地下鉄2号線の新道林(シンドリム)駅で会った会社員チョン・ヒョンシクさん(51)はマスクを着用する理由をこのように説明した。この日の出勤時間、地下鉄をホームを行き来する市民の中でマスクを着用してない人はほとんど見られなかった。
この日から医療施設・公共交通など一部の施設を除いて室内のマスク着用義務が解除された。2020年10月13日に着用が義務づけられて以来840日ぶりだ。しかし出勤する市民はほとんどがマスクを着用していた。ソウル江南(カンナム)駅の美化員キム・ジョンリムさん(62、女性)は「午前6時から勤務しているが、マスクを付けていない人を見ていない」と話した。
マスクをすぐに外せない理由として周囲の視線に言及する人が少なくなかった。会社員のチョン・ジュンヒョクさん(28)は「初日から外せば目立ってしまいそうだ」と話した。大学生のハンさん(22)は「周囲に外している人は誰もいない」と語った。外したり付けたりするのが面倒だという意見も多かった。30代のキムさん(女性)は「公共交通でどうせ着用しなければいけないので、乗り換えの間にしばらく外すというのも面倒」と話した。キム・ジウンさん(35)は「(乗り換え中に)外したり付けたりする暇がなかった」と伝えた。
初日の雰囲気は学校や飲食店など多くの人が集まるところはほとんど似ていた。
この日午前9時、ソウルのある小学校2年生の教室。マスクを外したこの組のAさんはずっと両手で口を覆っていた。担任の先生が「マスクを外したい人は外してもかまわない」と伝えると、児童20人のうち8人がマスクを外した。一部はあごまで下ろした。入学後初めて校内でマスクを外したという2年生のイさんは「友達の顔を見ることになり、少し慣れない感じ」と言った。5年生のチェさんは「マスクを外せば『マギクン』(=マスクとサギクン(詐欺師)の合成語で、マスク着用時と外した時の姿がかなり違う場合の新造語)と言われないか心配」と話した。
ソウル北倉洞(プクチャンドン)で飲食店を経営するイ・クムヨンさん(71)はこの日、職員に「マスクを着用して勤務してほしい」と伝えた。マスクを着用するのが衛生的という判断からだ。客の視線を意識する経営者もいた。別の飲食店のパクさん(63)は「厨房で休む時にマスクを外したところ、客から『なぜ外すのか』と言われた」と説明した。カフェチェーン店の一部も内部で職員のマスク着用方針を決めた。
慶煕大のソン・ジェリョン社会学科教授は「義務が解除されても、いくつかの理由でマスクを使い続ける『マスクキーピング(keeping)族』がしばらくは多いはず」とし「3年以上も着用していたので衣服の一つのようになった。心理的安定、習慣などの理由でマスクを付けておきたいという意識」と説明した。
義務が解除されたにもかかわらず「脱マスク族」が孤立感を抱く状況もあった。この日、会社でマスクを外したというユさん(27)は「みんなが一斉に外せばいいが、誰も外していなかった」と話した。会社員のチョさん(25)は「店に入れば職員が着用しているので一人だけ悪い人になった感じがした」と語った。全北大のソル・ドンフン社会学科教授は「どちらも規則を破ったわけではないので、マスクを着用しているかどうかをめぐって批判してはいけない」と話した。
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