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英国軍、相次ぎ韓半島で共同訓練…国連軍司令部再活性化の信号弾になるか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

今月中旬に英国海軍と韓米海軍特殊戦部隊兵力が韓半島海上で訓練を行っている。左が英海軍哨戒艦「スペイ」、右は米軍中型特殊戦ボート。[写真 在韓米特殊戦司令部(SOCKOR)]

英国軍が韓半島(朝鮮半島)で相次いで韓国軍と共同訓練を行った。米国以外の国のこうした動きをめぐり異例との評価が出ている。英国を含む国連軍司令部戦力提供国の権威確立など国連軍司令部の再活性化作業が本格化するのではないかとの観測が出ている。

在韓米特殊戦司令部(SOCKOR)は最近ツイッターを通じ韓米海軍特殊戦部隊「ネイビーシールズ」が今月中旬に韓国海域で英国海軍の哨戒艦「スペイ」との訓練を実施したと明らかにした。投稿された写真には英国の哨戒艦1隻とステルス機能を備えた米軍の中型特殊戦ボート2隻で韓米英の兵力が訓練する場面が写っている。

このほか3カ国の兵力が海岸と山岳地形で訓練する内容も公開された。SOCKORは「冬季の状況での浸透・脱出訓練、山岳での精密打撃標的訓練、寒い気候での夜間訓練で構成された。英国軍、在韓米軍などを含む相互運用性演習の一環」と説明した。


韓半島内での外国軍との共同訓練は、通常は米軍を中心に行われてきたが、最近では英国軍なども参加頻度を増やしている。英国陸軍が昨年11月に1個小隊を江原道麟蹄(カンウォンド・インジェ)に送って韓国軍と科学化戦闘訓練(KCTC)を行った事実が明らかにされたりもした。韓英両国の初の合同KCTC訓練だった。

昨年11月に開かれた年次韓米合同空中演習「ビジラントストーム」にはオーストラリア軍が初めて参加している。当時韓国空軍からはF35A、F15Kなど140機余り、米軍からはF35B、EA18など100機余りが出撃し、過去最大規模の空中演習が行われた中でオーストラリア空軍もKC30A空中給油機1機を送った。

韓半島内で訓練する国の多様化をめぐり国連軍司令部の役割再確立とも関連があるとの分析が出ている。英国とオーストラリアとも国連安保理決議とワシントン宣言が定めた戦力提供国16カ国に属する。これらの国は韓半島での戦争再発時には国連旗を掲げて戦闘部隊を前面に出し参戦が可能だ。

前政権で縮小された国連軍司令部の役割を現政権になって復元しようとする動きは何回も見られた。国連軍司令部と不和を生じさせていたのとは明確に異なる気流だ。文在寅(ムン・ジェイン)政権時代だった2019年11月の脱北漁民の送還過程では板門店(パンムンジョム)の出入りを管轄する国連軍司令部が関連状況の説明を具体的に受けられず「パッシング」議論が起きた。

これに対し尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権は国連軍司令部の役割強化を公言した。韓国国防部は今年下半期に韓米国防相会談である安保協議会議(SCM)とソウル安保対話に合わせて初めて国連軍司令部加盟国の国防相らと多者会議を開く計画だ。軍関係者は「韓米同盟だけでなく国連軍司令部という国際社会の支持軸を確保して効果的に対北朝鮮圧迫に出るという意味もある」と話した。



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