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「洗剤に漬けて洗えばOK」…どす黒くなるまで再使用する屋台の「竹串」問題=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

25日、ソウルのある軽食店で販売中のかまぼこ串(オムクコッチ)。現行の食品衛生法には串刺しにする木材類の再使用を禁止する規定がない。チェ・ヘソン記者

「気になるのであれば、こちらのきれいな別の串で召し上がってください」。

25日午後、ソウル鍾路区(チョンノグ)のある露天商(屋台に該当)で「かまぼこ串(オムクコッチ)の竹串を再使用しているのか」と記者が尋ねると返ってきた答えだ。この商人はかまぼこ串20本余りが浸っているだし汁の容器の中にあったどす黒く変わった串を隈に押しやり、比較的新しそうな串を差し出した。商人は「使った竹串はその場で絶対に再使用はしていない。きれいに洗浄して再使用しているので衛生的に問題ない」と話した。

◇再利用の竹串…「なんとなく嫌」vs「仕方ない」


代表的な冬のストリートフードに挙げられるかまぼこ串の竹串は使い捨てか、そうでないか。最近ソウル江西区(カンソグ)が「かまぼこ串などの串木材類の再使用制限に関する条例案」を全国に先駆けて制定し、竹串再使用論争に火がついた。江西区の条例は昨年11月に着手した時は竹串の再使用を全面禁止する規定を入れたが、区議会の議論過程で串を衛生的に管理して、一度使用した串はできるだけ廃棄するように誘導する方向に緩和された。条例推進過程で主務部署である食品医薬品安全処が「使用後に洗浄・殺菌するなど常に清潔に維持・管理された串木材類は再使用することができる」という意見を出したためだ。現行の食品衛生法には串木材類の再使用を禁止する規定がない。

現場で会った消費者は概して「竹串を再使用するべきではない」という反応を示した。会社員のイムさん(50)は「割り箸は再使用しないのに、竹串は再使用してもいいのか」とし「新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)事態が続く渦中で衛生的に良くない」と話した。京畿道城南市(キョンギド・ソンナムシ)で小学生を教えている30代教師シンさんは「子どもたちに人気の間食であるほど衛生に配慮するべきだが、竹串を再使用するとは話にもならない」と話した。母親限定のオンライン掲示板「マムカフェ」各地域セクションでは江西区の条例制定事例に言及して「私たちの地域にもこのような規定が必要」「再使用しない地域の店を教えて欲しい」というコメントが列をなす。

反面、自営業者はコスト問題や使い捨て用品による環境問題で竹串の再使用は「仕方ない」と口をそろえる。鍾路区屋台通りでかまぼこ串を販売している屋台5カ所に竹串再使用について聞いてみたところ、5カ所とも「竹串を再使用している」と答えた。このあたり一帯のかまぼこ串は1本あたり1000ウォン(約104円)で売られている。業界によると、竹串は通常40センチの中国産竹串が使われるが、1本当たり20~40ウォン(100本1束で2000~4000ウォン)程度という。屋台商人の70代Aさんは「竹串をいつ買ったのかはっきり覚えていない」とし「ポンポン(洗浄剤)に漬けて洗い、よく乾かして使うので汚くない」と話した。粉食店を運営するBさんも「洗って乾かしながら繰り返し使用している」とし「価格も問題だが竹串を一度使って捨てる場合、環境問題が深刻ではないか」と反問した。


「洗剤に漬けて洗えばOK」…どす黒くなるまで再使用する屋台の「竹串」問題=韓国(2)

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