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韓国の飲酒文化に変化…「酔うよりも吟味」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ビールの資料写真

#.会社員のキム・ドヒョンさん(31)は最近、さまざまな地域の伝統酒を味わうことを楽しんでいる。キムさんは「地域の特色があるマッコリから伝統焼酎まで一つ一つ飲みながら味を比較するのがおもしろい」とし「以前は酔って気持ちよくなろうと思って酒を飲んでいたとすれば、最近はさまざまな伝統酒をおつまみと合わせて楽しんでいる」と話した。キムさんは農林畜産食品部と韓国農水産食品流通公社が毎年優秀製品に授賞する「ウリ酒品評会」に出品された酒をすべて飲んでみるのが今年の目標という。キムさんは「おいしい伝統酒を見つけて親に贈るという楽しみもある」と語った。

#.大学生のパク・ジュンヒョンさん(27)は最近、ワイン・ウイスキー同好会に加入した。週1回ずつさまざまな種類のワインやウイスキーを各自持参し、準備されたおつまみと合わせて吟味する。ウイスキーやワインの場合、価格も高く量も多いため、一人で飲むには負担が大きい。しかし同好会に入れば大きな負担なく多くの種類を味わうことができ、若い人たちに人気だ。パクさんは「一緒に集まってお酒について話しながら楽しめば、生活も少し豊かになるような気がする」とし「歴史がある有名なワイナリーや製造場のお酒を飲みながら話をすれば、そのお酒を作った国の文化、地域の特色、伝統などを知ることができ、単純に酒を飲むこと以上のものを感じる時がある」と伝えた。

「注げ、飲め」という時代が過ぎて酒を吟味する時代が訪れた。この数年間、焼酎やビールが掌握していた市場に伝統酒などのさまざまな酒類が入ってきた。韓国農水産食品流通公社によると、2017年の月平均酒類別飲酒比率は焼酎31%、伝統酒16.2%だったが、2021年には焼酎の比率が25.4%に減少し、伝統酒は20%に増えた。焼酎の半分程度だった伝統酒の比率が4年間で80%水準まで上昇し、その差が縮まった。「最も好きな酒類」も2017年に26.2%だった焼酎は2021年に20.8%に下落し、伝統酒は11.6%から16.2%まで上昇した。


各業界が注目している消費者層「MZ世代(ミレニアル+Z世代)」の間では、自分に合う酒、楽しめる酒など自分の好みの酒を見つけて飲むのが当然という文化が定着した。オンラインモール「11番街」によると、2021年に20代・30代の伝統酒購買量はパンデミック以前と比較してそれぞれ63%増、78%増となった。焼酎とビールを混ぜた「爆弾酒」を一気飲みする会食文化もあまり見られなくなった。会社員のイ・ミンジョンさん(35)は「コーキジフリー(持ち込みの酒類を別途料金なく飲めるサービス)の飲食店を探して各自が好きな伝統酒やワインを持参しておつまみと楽しむケースが増えている」とし「会社の会食でも焼酎・ビールを酔うまで飲むより、各自の好みを尊重して酒を楽しむ雰囲気」と伝えた。

酔うよりも楽しむために酒を飲むことを美徳とするのが最近のMZ世代の酒類文化だ。韓国農水産食品流通公社の「2021酒類市場トレンド報告書」によると、好きな飲酒トレンド(複数回答)上位5つは「コンビニで購入」(67.4%)、「家飲み」(48.0%)、「楽しむ酒」(33.7%)、「一人飲み」(30.8%)だ。会社員のキム・ソヒョンさん(29)は「酒は他の人との対話をつないでくれる効果的な媒介体であり新しい趣味の領域」と話した。どんな酒が好きかとお互い意見を交わせば、自然に好みを知り、似た好みの人たちがネットワークでつながるということだ。

こうした文化は伝統酒市場の拡大につながった。2015年に408億8200万ウォンだった伝統酒市場の規模は2021年には954億6900万ウォン(約100億円)と2倍以上になった。また外食企業THE BORN(ザ・ボーン)コリアの伝統酒コミュニティー「ペクスルドットコム」が2021年に自社の会員を対象に分析した伝統酒消費トレンド分析によれば、伝統酒を購入する会員の20・30代の比率が66%で最も高かった。40代が32%、50代が3%だった。伝統酒業界もMZ世代に注目している。「高興(コフン)柚子酒」で知られる「オットンハル」のキム・ダウン取締役は「過去に比べて若い人たちが伝統酒をよく求めるのを感じる」とし「生産工場にまで来て柚子酒を買っていく20代、30代の客もいる」と話した。

高興柚子酒は地域の農産物で作られる。酒類コラムニストのミョン・ウク世宗サイバー大バリスタ&ソムリエ学科教授は「伝統酒の場合、地域の農産物や特産物を生かして発展するケースが多い」とし「一つの伝統酒の人気が高まれば地域の農村や産業全般的にもプラスの影響を及ぼす」と述べた。キム取締役も「柚子酒が人気を得て、地域の農場との協業を続けている」とし「若い人たちが楽しめる伝統酒をつくるために地域社会と努力していきたい」と語った。


韓国の飲酒文化に変化…「酔うよりも吟味」(2)

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