米政府が20日に公開した北朝鮮の武器取引関連の衛星写真。[米ホワイトハウスツイッター キャプチャー]
外交部当局者はこの日、米国のワグネルグループに対する制裁指定の立場発表に対し「韓国政府は該当の案件に関連し米国側と緊密に疎通している」と話した。
同当局者は「国連安保理決議上、北朝鮮とのすべての武器取引は禁止されている。今回の件が安保理対北朝鮮制裁決議の明白な違反という事実に焦点を置いて対応していく予定」と話した。
これに先立ち米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は20日の会見を通じ、「われわれは最近北朝鮮の官僚がワグネルに武器を提供したことを虚偽と否定するのを見た」として関連写真2枚を公開した。
写真には昨年11月18日にロシアと北朝鮮で撮影した衛星写真で、5両の貨車をつないだロシアの列車がロシアから北朝鮮に移動し、北朝鮮でコンテナを積載した後に再びロシアに戻る姿が写されていた。各写真の右側上段にはロシアと北朝鮮での地理情報が明示され折り、左側上段には緯度・傾倒が記載されている。
カービー調整官は「北朝鮮の武器移転は国連安全保障理事会決議に正面から違反したもの。われわれはきょう国連安保理対北制裁委の専門家パネルに関連情報を共有した」とした。
米国はこの日、ワグネルグループを国際犯罪組織に指定し、今回の指定により来週ワグネルグループと関連ネットワークを対象に追加制裁を科す予定だ。
米国は先月にも北朝鮮がワグネルグループに歩兵用ロケットとミサイルなどの武器と弾薬を販売したと明らかにした。東京新聞も砲弾など武器を積んだ列車が北朝鮮北東部の羅先(ナソン)特別市の豆満江(トゥマンガン)駅とロシア沿海州のハサン駅をつなぐ鉄道を通じて移動したとし、北朝鮮が武器取引前にロシアと数カ月間にわたり数百万ドル規模の砲弾とロケット弾を販売するための交渉を続けていたと22日に報道した。
だが北朝鮮は「荒唐無稽な謀略」としながらこれを全面否認した。
一方、ロシアのプーチン大統領の側近が率いるワグネルグループは2014年に設立された。ワグネルグループはウクライナ東部ドンバス地域の親ロシア派分離主義勢力を支援してきたとされる。
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