2010年領有権紛争地域だった尖閣諸島(中国名・釣魚島)周辺で操業中だった中国漁船を日本巡視船が拿捕した。すぐに中国は日本に非常に重要なレアアース(希土類)の輸出を中断する。レアアースは各種電子製品の核心原料なのでこれがなければ作れない物が非常に多かった。日本はひとまず拘束した中国人船長を解放して事態をうやむやにした。だが、これは時間稼ぎ用戦略だった。その後、日本は90%に肉迫していたレアアースの対中依存度を低めるためにオーストラリア・ベトナム・インドなど輸入先の多角化に努力した。さらに目を引くのは日本企業がレアアースのない製品開発に力を注いだという事実だ。レアアースのない産業用モーターおよび使用量を半分に減らした磁石などがこの時に誕生した。結局、日本の対中レアアース依存度は2009年86%から2015年55%に減った。
◇台湾の観光客代替戦略
【コラム】強まる「チャイナブリーイング」…技術・多角化で克服できる=韓国(1)
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