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年俸並みのサウジ広報費…4億ユーロで祖国に背を向けるロナウド

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

去年の12月2日(現地時間)、2022カタールW杯H組最終戦の韓国-ポルトガル戦で、孫興ミン(ソン・フンミン)とロナウドがあいさつしている。 キム・ヒョンドン記者

サウジアラビアのサッカークラブ、アル・ナスルのFWクリスティアーノ・ロナウド(38、ポルトガル)は結局、お金のために祖国を裏切るのか。

AFP通信は10日(日本時間)、「ロナウドはサウジで(年間)4億ユーロ(約5334億ウォン、約567億円)を受ける。サウジの2030年ワールドカップ(W杯)共同招致を広報し、所属チームの年俸以外に追加で2億ユーロを受ける」と報じた。

ロナウドは先月31日、基本給と肖像権収入、インセンティブなどを含めて毎年2600億ウォンを受ける条件でアル・ナスルに入団した。ところが年間収入は倍になった。


エジプト・ギリシャと2030年ワールドカップ(W杯)招致を狙うサウジがロナウドに広報大使を委任し、年収を4億ユーロ以上にするということだ。アル・ナスル情報筋はAFP通信に「ロナウドはサウジの2030年W杯招致のために広報大使を引き受け、追加で2億ユーロを受ける」と伝えた。

この取引は「MBS」と呼ばれるサウジの実権者ムハンマド・ビン・サルマン皇太子をはじめ、アル・ナスルを支持する王族の支援を受けたという。彼らはアル・ナスルが国際的な注目を引く最も良い方法は世界最高選手を連れてくることだと判断した。莫大な資金はサウジ国富ファンド(PIF)から出る。これに先立ちPIFはイングランドプレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドを買収し、LIVゴルフインビテーショナルシリーズを始めた。

報道によると、ロナウドは2025年夏まで2年6カ月間、アル・ナスルの選手としてプレーし、その後2030年までサウジW杯招致のための広報大使を務める見通しだ。この場合、お金のために祖国を裏切ったという非難は避けられない。

ロナウドの祖国ポルトガルはスペイン、ウクライナと2030年W杯共同開催を狙っている。ポルトガル代表でAマッチ118得点(196試合)をマークしたロナウドが「ライバル」のサウジを支持すれば、祖国ポルトガルに背を向けることになる。分かりやすく例えれば、韓国とカタールがアジアカップ招致競争をする中で、韓国代表の看板スター孫興ミン(ソン・フンミン、トッテナム)がカタール招致広報大使を引き受けるということだ。すでに昨年12月にロナウドのサウジW杯招致広報大使赴任説が浮上し、一部のポルトガルメディアは国家利益に反する行動だとしてロナウドを「裏切り者」と見なした。

さらにサウジはスポーツを通じて人権弾圧国のイメージを拭おうとして「スポーツウォッシング」を狙っているという指摘を受ける。サウジ政府は2018年、王室を非難する記事を書いたジャーナリスト、カショギ氏暗殺事件に介入したという疑惑を受けているが、スポーツを通じて国家イメージ改善を狙うという批判が続いている。しかしロナウドにとってこのような部分は考慮の対象でないとみられる。

にもかかわらずロナウドは今後もポルトガル代表のユニホームを着てプレーする可能性が高い。9日にポルトガル代表の新しい指揮官に選任されたロベルト・マルティネス監督(スペイン)はロナウドと面談する計画を明らかにした。マルティネス監督は「やはり(カタール)W杯に出た26人の選手が優先されるだろう。ロナウドは19年間、代表チームに寄与した選手として尊重されるべきだ」と述べた。

これに先立ちロナウドはカタールW杯で振るわず、国家代表での立場が狭まった。特に韓国の16強進出を後押ししたという声もあった。グループリーグ第3戦で李康仁(イ・ガンイン)のCKがロナウドの背中に当たって落ち、金英権(キム・ヨングォン)の同点ゴールに結びついたほか、韓国ゴール前でのロナウドのダイビングヘッドは韓国選手がクリアしたように大きく外れた。韓国ファンはロナウドが大韓民国を助けたとして「ハンバウド(=韓半島+ロナウド)」と呼んだ。



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