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<チャイナインサイト>製造業→サービス業へ比重シフト、中国消費者は財布の紐を緩めるか(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
◇中国消費者の動向注目を

やはり新型コロナが変数だ。「ウィズコロナ」による後遺症からどれくらい早く立ち直ることができるかに今年の経済がかかっている。グローバル投資銀行は概して肯定的だ。モルガン・スタンレーは「ウィズコロナ」に転換後、2023年の中国GDP予想値を従来の5.0%から5.4%に引き上げた。シティやUBSなども成長率を高く予想している。

UBSの胡一帆・アジア太平洋投資総括は米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューに対して「中国経済が今年7-9月期に新型コロナ状況から完全に脱出し、強力な成長を見せるだろう」としながら「5%台の成長を回復するだろう」と楽観した。遅くとも下半期には中国政府の内需消費拡大戦略が本格的に効果を発揮し始めるということだ。


シティ銀行が見る今年の中国経済成長率見通しは5.6%。これに比べて米国成長率は0.7%、欧州はマイナス0.4%と展望した。中国経済が再び世界経済の成長エンジン役を果たす可能性があるという分析だ。

2008年を連想させる。中国は当時、米国発世界金融危機に対応して約4兆元(現レートで約76兆円)の景気浮揚資金を解いた。西側経済が崩壊しているとき、中国は悠々と10%前後の成長を維持した。その結果が2010年グローバルNO.2の経済大国だった。

当時中国の経済崛起は「工場(製造業)」と投資が作り出した。2023年中国経済が一人勝ちの成長を見せるなら、その力は消費者の財布から出るものとみられる。我々が中国市場の動向を研究し、消費者と絶えず疎通しなければならない理由だ。

◆「実力者首相」李強の登場、産業高度化を推進か

2023年中国経済で注視しなければならないことの一つは首相交代だ。今年3月になれば李克強首相が退いて李強が就任する。「李強エコノミー」の開始だ。李強には2つのイメージがついて回る。一つはテスラ工場の誘致だ。

中国は外国自動車企業の単独投資を許可していない。100%テスラ工場は当初不可能と言われていた。このような条項を無力化し、中央政府を説得してテスラを上海に呼び込んだのが李強だ。電気自動車分野で米国に追いつくためには必須だという論理だった。

李強をよく知る関係者は彼が「ビジネス親和型」と話す。市場原理をよく知り、外資の重要性を認識しているということだ。20億ドル(現レートで約2620億円)規模のテスラ工場誘致はその事例だ。

2つ目のイメージは新型コロナだ。李強は国際経済都市の上海を2カ月余封鎖した。武装警察を動員してマンションへの出入りをさせないようにした。昨年最大政治行事だった第20回党大会を控えて起きたことだ。彼の政治的指向を如実に示した事例だ。

李強は「習近平の人(習家軍)」だ。習主席の政治路線に追従して、彼の絶対的信任を得ている。習近平の勢力に押さえられて「いないようないるような、いるようでいないような」李克強首相とは存在感が違う。実力者首相の登場だ。

「ビジネス親和型改革主義者」「厳格な党路線執行者」「李強エコノミー」は2つのイメージの間のどこかで決まるものとみられ

李強は浙江省党書記時代はアリババを前面に出してIT産業を育成し、江蘇省党書記時代には労働集約産業の退治に出たりもした。習近平主席の信任を得ている李強が今後中国の産業を変えようと意気込んでいる。

ハン・ウドク/チャイナラボ上級記者


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