北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長
金委員長はこの日の報告で、「国防力強化のための粘り強い闘いを展開してわれわれの強勢をいっそう確実なものにし、強大無比の軍事力を育んだのは、わが党と共和国政府、人民の大きな自負」として昨年の国防部門の成果に対し称賛した。しかし朝鮮中央テレビがこの日午後に報道した映像はこうした評価と対照的だ。映像では朴正天氏が組織問題をめぐり、手を挙げて採決に参加できないまま頭を下げた姿がとらえられた。
北朝鮮メディアは朴正天氏の解任理由を公開していない。朴正天氏の解任をめぐり一部では先月26日の北朝鮮の無人機のソウル侵入に対応し韓国政府が無人偵察機を軍事境界線(MDL)北側に送り「対抗作戦」を展開した状況と関連があるのではないのかという観測が出ている。統一研究院のオ・ギョンソプ研究委員は「軍を総括する朴正天氏が警戒作戦の失敗の責任を負ったものかもしれない。作戦を担当する李太燮(イ・テソプ)総参謀長が社会安全相に異動したのも事実上警告次元の人事の可能性がある」と話した。
北朝鮮はこの日、李永吉氏の昇進により空席となった国防相には強純男(カン・スンナム)労働党民防衛部長兼党中央軍事委委員を、民防衛部長には呉日晶(オ・イルジョン)軍政指導部長を任命した。また、朴寿日(パク・スイル)社会安全相が軍総参謀長で、軍総参謀長だった李太燮氏が社会安全相に任命されポストが入れ替わった。
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