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中国のコロナ死亡者集計が論争に…「肺炎・呼吸不全だけ認定」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

新型コロナウイルス

中国の新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の死亡者集計基準が論争を呼んでいる。世界保健機関(WHO)も21日(現地時間)、懸念を表明した。中国当局は20日、新型コロナによる肺炎と呼吸不全で死亡した場合だけ「新型コロナ死亡」に分類すると明らかにした。新型コロナにかかって心・脳血管疾患、心筋梗塞などの基底疾患が悪化して亡くなった場合は新型コロナの死亡者として認定しないとした。

実際、中国当局はこの計算法に基づいて21日の中国内新型コロナ死亡者が「ゼロ(0)」だと明らかにした。その前日である20日には北京で5人が新型コロナで死亡したと伝えた。しかし外信によると、このような中国当局の発表とは違って、北京の火葬場は24時間稼働中だ。ある目撃者はこの日ロイター通信に「北京東郊火葬場の外の駐車場が満車になり、約40台の霊柩車が進入するために並んでいるのを見た」と話した。

中国内でもこのような計算法に対する不満が高まっている。この日、中国のソーシャルメディア(SNS)「微博」では「新型コロナの死を判断する基準は何か」「新型コロナ死亡判断基準に対する専門家の返事」というハッシュタグが拡散した。


ある人は「中国の防疫緩和政策が老齢人口と病人除去計画なのか尋ねたい」とし「(新型コロナ死亡集計から除外された)持病のある人も新型コロナでなかったら70~80代まで生きることができる」と批判した。また別の人は「(中国政府は)毎日米国で新型コロナでいかに多くの人々が死亡したかを伝えていたが、いざ本人(政府)は自分勝手に基準を変えている」と指摘した。これに関連して、WHOのテドロス事務局長はこの日の記者会見で「中国内の重症患者入院比率など、より多くの情報が必要だ」とし「中国で新型コロナ重症患者が増加する現状況を非常に憂慮している」と述べた。

非常対応チームのトップであるマイケル・ライアン氏は「中国は新型コロナ死亡者の定義を制限しているが、これは新型コロナ死亡者数を実際より非常に少なくする結果を生み出す」と懸念した。あわせて「私たちは正しいデータを集めるにあたり(このような中国の)定義が邪魔するのを望まない」とし「WHOがより多くの支援ができるようにデータを共有してほしい」と要請した。

ライアン氏はまた「中国では60歳以上の人口のワクチン接種率が他の国々よりも低いほうで、中国産ワクチンの感染予防率が50%にとどまっている点も新型コロナ拡散の要因の一つ」と評価した。こうした中で中国当局が来年から海外入国者を対象に実施してきた隔離措置を廃止するという観測が出ている。22日ブルームバーグ通信は中国当局関係者を引用して「現在5日の施設隔離、3日の在宅隔離などいわゆる『5+3』で施行されている海外入国者隔離規定を施設隔離なしで3日間の健康モニタリングだけを行う『0+3』に変更する方案を検討している」と報じた。

香港衛星テレビも前日「来年1月3日から北京の海外入国者などに対する施設隔離措置が廃止されるだろう」と報じした。外交部の毛寧報道官は22日、このような報道に対して「新型コロナ状況の展開に基づき出入国人員の往来と関連した各項の措置を絶えず最適化して便利化していく」としながら隔離期間短縮の可能性を示唆した。



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