東京丸の内の三菱本社に要請書を伝達しに行く朝鮮女子勤労挺身隊被害者の梁錦徳(ヤン・クムドク)さん(左)と名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会の高橋信共同代表。
国家人権委員会は9日、「人権の日」記念式直前の今月6日、梁さん側に「関連の案件が国務会議に上程されなかったため受章できなくなった」という立場を伝達した。人権委は9月にホームページに梁さんを含む人権賞推薦対象者名簿を公開した後、意見をまとめてきた。
梁さんが牡丹章を受章するためには国務会議を経なければならない。ところが6日の国務会議と8日の臨時閣僚会議にも該当の案件は上程されなかった。先週、国務会議の案件を事前協議する関係部署間の会議で外交部が手続き上の問題を提起したためだ。
外交部当局者は「梁さんに対する叙勲授与が適切なのかを判断したのではなく、手続き上の国務会議上程に先立ち、次官級協議手順を踏まなければならないという意見を提示した」とし「外交部は特定人の叙勲に反対したわけではなく、手続きに従うべきだという意見を主務部署である行政安全部に伝達した」と述べた。
この当局者は梁さんの牡丹章授与に関連した賛否意見については明確に明らかにしなかった。
梁さんは小学校6年生の時に日本三菱重工業名古屋航空機製作所に動員されて強制労働に苦しめられた。1992年から日本政府を相手取って訴訟を起こしてきており、特に2012年に三菱重工業に対して出した損害賠償訴訟は2018年大法院で勝訴した。現在、該当企業の国内資産の強制売却に関連した大法院(最高裁)の最終決定を控えている。
日帝強制動員市民の会はこの日コメントを出して「外交部は7月26日に大法院に事実上強制売却判決を保留するよう求める意見書を提出して強制執行を妨害し、今回は人権賞の受賞を邪魔した」として反発した。
この記事を読んで…