◆海軍の北朝鮮SLBM対応能力を高めるべき
まず、核の脅威を韓国と日本を越えて米国の本土まで網羅する現実的な脅威として受け止める必要がある。米国は本土に対する核攻撃に備えて多様な防御体系を構築しているが、沿岸まで近接する場合、その対応は非常に難しい。SLBMは発射されたミサイルを迎撃するよりも発射体を無力化させるべきという論理が支配的だ。言い換えれば、北朝鮮の潜水艦が米国沿岸まで接近できないよう事前に遮断する必要があるということだ。
またSLBMは、核弾頭が不足する北朝鮮が韓米の報復攻撃の中で生き残り、2次攻撃を可能にする。戦時に韓半島(朝鮮半島)に展開する米増援戦力の展開にも致命的な障害になるはずだ。このような難しい状況を防ぐためには、韓国海軍が北朝鮮のSLBM対応作戦を主導できるよう能力を向上させなければいけない。
何よりも原子力潜水艦を至急に確保する必要がある。世界6カ国で運用中で、価格性能比が優れ、多くの国が確保に向けて血眼になっている。我々は北朝鮮の核の脅威に対応してでも必ず確保しなければいけない。原子力潜水艦を利用して北朝鮮の首脳部、核心施設に対する致命的な打撃を加える時、MADのような抑止効果を持つからだ。
核兵器でなくても潜水艦発射巡航誘導弾(SLCM)や先端ドローンなどを利用して戦略的打撃が可能だ。もちろん独自の核開発で核弾頭を搭載できればよいが、米国の反対などで現実的に難しい。また、北朝鮮のSLBMプラットホームに対する最も理想的な対応手段となる。潜水艦に対する最適な対応手段は潜水艦という事実を我々はよく知っている。一日も早く北朝鮮の原子力潜水艦と対等な能力を拡充させて対応できるようにしなければいけない。これは国際情勢上、北朝鮮問題に専念できない米国の負担を画期的に減らすはずだ。
◆抑止は敵に能力を立証する時に可能
韓国海軍の対潜水作戦能力を画期的に強化しなければいけない。このために対潜航空機と無人探知体系など探知と撃滅のための戦力を拡充し、広範囲な海域での効率的な対潜水作戦のために韓米連合指揮統制体系を構築する必要がある。今まで米国は対潜水作戦に関連する資料と情報を特殊情報に分類して提供しなかったが、状況の深刻性を考慮して共有すべきだろう。
北朝鮮の核の脅威への対応は完ぺきでなければいけない。有事の際、その結果があまりにも致命的であるからだ。投射された核兵器に対する防御は現実的に限界がある。必ず使用できないように抑止することが求められる。現在議論されている3軸体制をはじめとする拡大抑止案は相当部分、米国の能力に依存するしかない。戦術核再配備、独自の核開発をめぐっても意見が分かれている。
抑止はこれを実現するための意志と能力を敵に立証する場合に可能だ。韓国の独自の意志と能力でない場合は限界がある。北朝鮮は最近、韓米連合戦力が見せた戦略的打撃能力に衝撃を受け、SLBM開発に拍車を加えるだろう。国家の存亡がかかる致命的な脅威を抑止するカードとして、原子力潜水艦のSLBM開発を急ぐ必要がある。
崔潤喜(チェ・ユンヒ)元合同参謀議長/予備役海軍大将/中源大客員教授
【韓半島平和ウォッチ】北核対応カードに原子力潜水艦の開発を(1)
まず、核の脅威を韓国と日本を越えて米国の本土まで網羅する現実的な脅威として受け止める必要がある。米国は本土に対する核攻撃に備えて多様な防御体系を構築しているが、沿岸まで近接する場合、その対応は非常に難しい。SLBMは発射されたミサイルを迎撃するよりも発射体を無力化させるべきという論理が支配的だ。言い換えれば、北朝鮮の潜水艦が米国沿岸まで接近できないよう事前に遮断する必要があるということだ。
またSLBMは、核弾頭が不足する北朝鮮が韓米の報復攻撃の中で生き残り、2次攻撃を可能にする。戦時に韓半島(朝鮮半島)に展開する米増援戦力の展開にも致命的な障害になるはずだ。このような難しい状況を防ぐためには、韓国海軍が北朝鮮のSLBM対応作戦を主導できるよう能力を向上させなければいけない。
何よりも原子力潜水艦を至急に確保する必要がある。世界6カ国で運用中で、価格性能比が優れ、多くの国が確保に向けて血眼になっている。我々は北朝鮮の核の脅威に対応してでも必ず確保しなければいけない。原子力潜水艦を利用して北朝鮮の首脳部、核心施設に対する致命的な打撃を加える時、MADのような抑止効果を持つからだ。
核兵器でなくても潜水艦発射巡航誘導弾(SLCM)や先端ドローンなどを利用して戦略的打撃が可能だ。もちろん独自の核開発で核弾頭を搭載できればよいが、米国の反対などで現実的に難しい。また、北朝鮮のSLBMプラットホームに対する最も理想的な対応手段となる。潜水艦に対する最適な対応手段は潜水艦という事実を我々はよく知っている。一日も早く北朝鮮の原子力潜水艦と対等な能力を拡充させて対応できるようにしなければいけない。これは国際情勢上、北朝鮮問題に専念できない米国の負担を画期的に減らすはずだ。
◆抑止は敵に能力を立証する時に可能
韓国海軍の対潜水作戦能力を画期的に強化しなければいけない。このために対潜航空機と無人探知体系など探知と撃滅のための戦力を拡充し、広範囲な海域での効率的な対潜水作戦のために韓米連合指揮統制体系を構築する必要がある。今まで米国は対潜水作戦に関連する資料と情報を特殊情報に分類して提供しなかったが、状況の深刻性を考慮して共有すべきだろう。
北朝鮮の核の脅威への対応は完ぺきでなければいけない。有事の際、その結果があまりにも致命的であるからだ。投射された核兵器に対する防御は現実的に限界がある。必ず使用できないように抑止することが求められる。現在議論されている3軸体制をはじめとする拡大抑止案は相当部分、米国の能力に依存するしかない。戦術核再配備、独自の核開発をめぐっても意見が分かれている。
抑止はこれを実現するための意志と能力を敵に立証する場合に可能だ。韓国の独自の意志と能力でない場合は限界がある。北朝鮮は最近、韓米連合戦力が見せた戦略的打撃能力に衝撃を受け、SLBM開発に拍車を加えるだろう。国家の存亡がかかる致命的な脅威を抑止するカードとして、原子力潜水艦のSLBM開発を急ぐ必要がある。
崔潤喜(チェ・ユンヒ)元合同参謀議長/予備役海軍大将/中源大客員教授
【韓半島平和ウォッチ】北核対応カードに原子力潜水艦の開発を(1)
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