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文在寅前大統領、金正恩氏から贈られた豊山犬3頭を国に返却の意向

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

文在寅(ムン・ジェイン)前大統領

文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長から贈られた豊山(プンサン)犬3頭を国に返す意向を政府に伝えたことがわかった。

7日の政界によると、文前大統領は梁山(ヤンサン)の私邸に連れていった豊山犬3頭を国に返却する考えを5日に行政安全部に伝達した。

文前大統領関係者はこの日中央日報に「けさも文前大統領と豊山犬1組が一緒に散歩に行ってきた。国有財産である『コミ』と『ソンガンイ』をわれわれがもらい受けたのではなく現在まで委託管理している状況だ。立場が整理され次第発表したい」と伝えた。


豊山犬は2018年9月18日に平壌(ピョンヤン)で開かれた第3回南北首脳会談歓迎晩餐会に先立ち北朝鮮の金正恩国務委員長夫妻が文大統領夫妻に豊山犬1組の写真を見せ贈ることを約束したもので、同月27日に韓国政府が板門店を通じて受け取った。

オスの「ソンガンイ」は2017年11月28日、メスの「コミ」は2017年3月12日にそれぞれ豊山郡で生まれた。

メスの「コミ」と文前大統領が飼っていたオスの「マル」の間に7頭の子犬が生まれ、このうち6頭を譲渡し、1頭だけ青瓦台(チョンワデ、大統領府)に残されていたが、文前大統領とともに梁山の私邸に連れて行かれた。今年3月に当時の文大統領は次期大統領当選を決めた尹錫悦(ユン・ソクヨル)現大統領を青瓦台に招いた席で、「豊山犬を連れていきたい」という意向を示したという。

文前大統領がこうした決定をしたのは月250万ウォン(約26万円)に達する管理費をだれが負担するかをめぐり溝ができたために伝えられた。

退任直前に文前大統領側のオ・ジョンシク秘書官と政府側のシム・ソンボ大統領記録館長が▽この協約書は動物福祉を尊重し2018年南北首脳会談の際に贈られた豊山犬を効率的に管理するために作成された▽豊山犬を管理するのに必要な経費を予算で支援でき▽行政安全部は委託対象の飼育と管理に必要な物品・費用を一般的な委託基準に基づき合意により予算の範囲内で支給できる――という内容の協約書を交わした。

これに対し行政安全部は1カ月基準で飼料代35万ウォン、医療費15万ウォン、管理雇用費200万ウォンの総額250万ウォン程度の予算編成案を作ったが、行安部内部と法制処などで反対意見があり実行に移すことができなかった。

大統領が在任期間中に贈られたものは生物・無生物、動物・植物などに関係なく「大統領記録物」に分類され国が所有することになっている。

ただ今年の初めの関連法令改正で他の「機関」が引き取ることもできるようになった。元大統領も一種の機関に分類される。



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