◆「ビジラントストーム」訓練延長
一部では「今回の発射を失敗と決めつけることはできない」という分析もある。ミサイル専門家のクォン・ヨンス元国防大教授は「ミサイル発射後に段分離がまともに進行したとすれば必ずしも失敗と見ることはできない」と述べた。続いて「北が固体燃料を使用するコンパクトな新型ICBMを開発するために今回の試験発射をした可能性がある」とし「北が公開発表をしてこそ正確な分析が可能」と話した。固体燃料ミサイルは液体燃料ミサイルより発射準備時間が短く、韓米軍当局による事前兆候の把握が難しい。
匿名を求めた軍関係者は「北が今回の試験発射でミサイルの完成度でなく、別の目標を持って意図した通りに発射したのかもしれない」とし「綿密な分析が必要だ」と述べた。
前日、軍は北朝鮮が発射したミサイルが北方限界線(NLL)の南側に落ちると、空軍戦闘機を出撃させてSLAM-ERなど精密打撃が可能な空対地ミサイル3発をNLL北側の公海上に発射した。一種の「比例対応」だった。しかしその後、北朝鮮側は東海・西海(ソヘ、黄海)で数発のミサイル発射と約100発の砲撃を継続した。
これに対し軍当局は当初4日までの予定だった今回の連合空中訓練を延長するカードを取り出した。韓米空軍はこの日、「北の挑発で高まった現安保危機状況で韓米同盟の堅固な連合防衛態勢を顕示する必要がある」とし、訓練延長計画を明らかにした。今回の訓練延長は、韓米外交安保協議(SCM)出席のため訪米中の李鐘燮(イ・ジョンソプ)長官のICBM関連報告を受けた尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が直接指針を下し、李長官がオースティン国防長官およびマーク・ミリー合同参謀議長とのSCM夕食会で提案して電撃的に決定したという。
軍関係者は「北の挑発の推移を見守っている状況であり、いつまで訓練を延長するかはまだ決まっていない」と話した。
◆パトリオット撃てず、天弓は爆発
北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル脅威の中、軍の防御能力も試されている。空軍は2日に開かれた「誘導弾射撃大会」(忠南保寧の大川射撃場)でパトリオット(PAC-2)迎撃ミサイル1発を装備のエラーで発射できず、国産中距離誘導武器の天弓は飛行中に爆発したと3日、明らかにした。
空軍は前日までこうした事実を公開せず、この日に関連報道が出ると釈明した。空軍関係者は「PAC-2は2発を発射する計画だったが、2発目を発射する直前にレーダーのエラーが発生して射撃を中止した」と伝えた。
天弓の発射失敗に関しては「発射後10秒間ほど燃焼して海上に約25キロほど飛行したが、レーダー交信が不安定になって空中で自爆した」と説明した。そして「天弓の発射失敗は今回が初めて」とし「細部の原因について調査中」と述べた。
先月4日に玄武-2C地対地弾道ミサイル落下事故が発生したが、1カ月ぶりにまたミサイル発射失敗事例が出てきたのだ。
軍内外では「北のミサイル挑発が強まる状況で、これまで放置されてきた武器開発と運用の問題点が表れている」という指摘が出ている。クォン・ヨンス元国防大教授は「国産武器開発検証過程に問題がある」とし「試験場所の制約で開発機関(国防科学研究所)が試験評価までもする現体制では客観的に検証されていないため、幅広い分野の専門家が参加して検証するなど対策を用意しなければいけない」と話した。
各種ミサイルの射撃回数を増やすべきだという声も出ている。峨山政策研究院のヤン・ウク副研究委員は「ミサイル開発だけでなく、運用の過程で実際の射撃を繰り返さなければいけない」とし「そうしてこそ早期に問題点を把握し、性能も改善することができる」と話した。
「怪物ICBM」北の脅威強まるが…韓国軍の天弓・パトリオットは発射失敗(1)
一部では「今回の発射を失敗と決めつけることはできない」という分析もある。ミサイル専門家のクォン・ヨンス元国防大教授は「ミサイル発射後に段分離がまともに進行したとすれば必ずしも失敗と見ることはできない」と述べた。続いて「北が固体燃料を使用するコンパクトな新型ICBMを開発するために今回の試験発射をした可能性がある」とし「北が公開発表をしてこそ正確な分析が可能」と話した。固体燃料ミサイルは液体燃料ミサイルより発射準備時間が短く、韓米軍当局による事前兆候の把握が難しい。
匿名を求めた軍関係者は「北が今回の試験発射でミサイルの完成度でなく、別の目標を持って意図した通りに発射したのかもしれない」とし「綿密な分析が必要だ」と述べた。
前日、軍は北朝鮮が発射したミサイルが北方限界線(NLL)の南側に落ちると、空軍戦闘機を出撃させてSLAM-ERなど精密打撃が可能な空対地ミサイル3発をNLL北側の公海上に発射した。一種の「比例対応」だった。しかしその後、北朝鮮側は東海・西海(ソヘ、黄海)で数発のミサイル発射と約100発の砲撃を継続した。
これに対し軍当局は当初4日までの予定だった今回の連合空中訓練を延長するカードを取り出した。韓米空軍はこの日、「北の挑発で高まった現安保危機状況で韓米同盟の堅固な連合防衛態勢を顕示する必要がある」とし、訓練延長計画を明らかにした。今回の訓練延長は、韓米外交安保協議(SCM)出席のため訪米中の李鐘燮(イ・ジョンソプ)長官のICBM関連報告を受けた尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が直接指針を下し、李長官がオースティン国防長官およびマーク・ミリー合同参謀議長とのSCM夕食会で提案して電撃的に決定したという。
軍関係者は「北の挑発の推移を見守っている状況であり、いつまで訓練を延長するかはまだ決まっていない」と話した。
◆パトリオット撃てず、天弓は爆発
北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル脅威の中、軍の防御能力も試されている。空軍は2日に開かれた「誘導弾射撃大会」(忠南保寧の大川射撃場)でパトリオット(PAC-2)迎撃ミサイル1発を装備のエラーで発射できず、国産中距離誘導武器の天弓は飛行中に爆発したと3日、明らかにした。
空軍は前日までこうした事実を公開せず、この日に関連報道が出ると釈明した。空軍関係者は「PAC-2は2発を発射する計画だったが、2発目を発射する直前にレーダーのエラーが発生して射撃を中止した」と伝えた。
天弓の発射失敗に関しては「発射後10秒間ほど燃焼して海上に約25キロほど飛行したが、レーダー交信が不安定になって空中で自爆した」と説明した。そして「天弓の発射失敗は今回が初めて」とし「細部の原因について調査中」と述べた。
先月4日に玄武-2C地対地弾道ミサイル落下事故が発生したが、1カ月ぶりにまたミサイル発射失敗事例が出てきたのだ。
軍内外では「北のミサイル挑発が強まる状況で、これまで放置されてきた武器開発と運用の問題点が表れている」という指摘が出ている。クォン・ヨンス元国防大教授は「国産武器開発検証過程に問題がある」とし「試験場所の制約で開発機関(国防科学研究所)が試験評価までもする現体制では客観的に検証されていないため、幅広い分野の専門家が参加して検証するなど対策を用意しなければいけない」と話した。
各種ミサイルの射撃回数を増やすべきだという声も出ている。峨山政策研究院のヤン・ウク副研究委員は「ミサイル開発だけでなく、運用の過程で実際の射撃を繰り返さなければいけない」とし「そうしてこそ早期に問題点を把握し、性能も改善することができる」と話した。
「怪物ICBM」北の脅威強まるが…韓国軍の天弓・パトリオットは発射失敗(1)
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