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【韓国梨泰院圧死事故】新婚のスリランカ人男性20代の「コリアンドリーム」を奪った悪夢(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

パク・エレナさんの同僚は「故人は子どもたちがよく言うことを聞く先生だった」と口をそろえた。[写真 パン・タチヤナさん]

◆高麗人女性の夢も襲った「梨泰院の悪夢」

高麗人のパク・エレナさん(25・仮名)も今回の事故を避けることができなかった。パクさんは先月29日夜、ハロウィン祭りが真っ最中だった梨泰院の路上に倒れていたところを発見された。「ハロウィン祭りに行ってくる」と言って知人にメッセージを残したその数時間後のことだった。梨泰院駅の周辺に集まった人波に巻きこまれたパクさんは負傷を負って病院に運ばれた。消防と警察は現場からパクさんの携帯電話を発見し、パクさんの父親に「娘が危篤だ」と連絡した。だが、娘は父親の顔が分からないまま先月30日未明に病院で亡くなった。

故人と同じ職場だった同僚によると、ロシア沿海州に住でいたパクさんは昨年4月に韓国に来た。大学を卒業した後、新たな挑戦を夢見て選んだ異国行きだった。一歩先に韓国に落ち着いて仕事をしていた父親の影響もあったという。韓国に来たパクさんは京畿道のあるロシア語塾に就職して4~14歳の子どもたちにロシア語を教えていた。時々英語の授業もしながら韓国語を学ぶなど熱心だったパクさんは人気満点の教師だったという。パクさんの同僚教師であるパン・タチヤナさん(37)は「エレナは旅行と子どもが好きなとても明るい人だった」と伝えた。


パクさんの父親は韓国で葬式をするのではなく、船舶を通じて娘の遺体を故国に戻す方法を探っているという。娘を故郷に埋葬したいという願いからだ。ロシア語塾で故人と働いたキム・ユナさんは「エレナは子どもたちがよく言うことを聞く先生だった。エレナが亡くなったという事実を子どもたちにどう伝えたらよいのか分からない」と涙声で話した。


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