北朝鮮が2017年9月16日に朝鮮中央通信で公開した中距離弾道ミサイル(IRBM)「火星12」の発射シーン。北朝鮮が前日、太平洋上に発射した「火星12」は、日本列島を通過した。 [中央フォト]
CNSの分析によると、北朝鮮は今年、過去最多となる44発を試験発射した。このうち4発は失敗、27発は成功し、残りの13発は成否の確認が難しいと評価された。確認されたミサイルに関しては成功率が約87%にのぼる。
北朝鮮のミサイル発射成功率は歳月が経過するにつれて高まっている。北朝鮮が「スカッドB型」ミサイルで初めて試験発射をした1984年の場合、6発のうち3発だけが成功した。1990年にも2発のうち1発が成功するなど、90年代まで成功率は50%水準だった。
しかし2000年代以降は成功率が急激に高まった。2006年は7発中6発、2009年は8発中7発が成功し、2013年(6発)、2014年(19発)、2020年(9発)、2021年(6発)はすべて成功した。
年間発射回数が最も多かった2019年の場合、27発のうち26発が発射に成功したと分析された。ただ、今回の研究では、北朝鮮がミサイル発射直前の技術的な問題で発射しなかったミサイルに対する分析は抜けた。
峨山政策研究院のヤン・ウク副研究委員は「北のミサイル体系がそれだけ安定化し、量産段階に入っていることを示すデータ」とし「特に最近、北がすでに試験発射を完了したミサイルに戦術核弾頭を模擬装着したと明らかにし、対南核運搬手段を完成した点を強調しているだけに懸念される」と述べた。
一部では北朝鮮のミサイル技術安定化にロシアの技術が大きな影響を及ぼしたという分析も出ている。ランド研究所のブルース・ベネット研究員は25日(現地時間)、ラジオ・フリー・アジア(RFA)のインタビューで「(高いミサイル成功率は)北朝鮮の技術力が優れたのではなく、ロシア側の支援のためであるはず」とし「北朝鮮が完ぺきに準備した状態で試験発射をしたのを外部から見たものであり、成功率は高く表れるしかない」と話した。
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