核兵器は爆発力と破壊力、そして殺傷力が想像を超越するほどとてつもない地球上で最も恐ろしい武器だ。米国が第2次世界大戦を終結させようと作って日本の広島と長崎に2発の原子爆弾を投下した。日本が降伏して戦争を連合軍の勝利で終えさせた、恐怖の絶対武器が核兵器だ。
われわれは恐ろしい絶対武器である核兵器を北朝鮮が事実上保有し、実戦で運用できる能力まで備えているという事実をすでに無意識的に認識した状態だ。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の徹底的に計算された「対南・対米核脅威公開と刻印戦略」のためだ。実際に金委員長が執権後にミサイルを80回、150発以上発射し、これを公開するたびに内外のメディアが速報でその脅威の実体を全世界に迅速に広報したため北朝鮮の核・ミサイル脅威は多くの人の認識の中にすでに刻印されている。
金委員長は9月8日の政権創建日を翌日に控えて核保有を公式化し核兵器使用原則を盛り込んだ法令を採択した。金委員長は演説で核武力法制化により「核保有国としての地位は不可逆的なものとなった」とし、「先に核を放棄したり非核化するようなことは絶対にあり得ず、いかなる協商も駆け引き物もあり得ない」と釘を刺した。これを見てどきっとする人が何人かいるだろう。
法令第3項の核兵器指揮統制と第6項の核兵器使用原則には「敵対勢力の核および非核攻撃が差し迫ったと判断される場合、自動的に、即時に断行される」と明示し、対南核先制攻撃までも法制化した。その後金委員長は9月25日から党創建日前日の10月9日まで戦術核運用部隊を7回も訪問し、核搭載用ミサイル発射訓練を指導しながら一定期間公開しなかった自分たちの核兵器実戦運用能力をすべてメディアに公開した。
その結果、5月から北朝鮮が任意の地域から発射した多様な実戦用ミサイルを公開していなかった疑問まで解消し、核兵器が実戦配備されたという事実を内外に知らせることにより内部結束だけでなく対南・対米核脅威刻印効果を最大化するのに再び成功した。
特に火星12型中距離弾道ミサイル(IRBM)は日本上空を通過して約4500キロメートルの最長飛行距離を飛び日本が先に驚き米国も驚いた。カーネギー国際平和財団の核兵器専門家アンキット・パンダ氏は「非核化への固執は失敗であり寸劇。北朝鮮はすでに勝った」と苦言を呈することもした。
火星12型は2017年に2発をグアム威嚇目的で北太平洋に撃った際にグアムとハワイの住民と観光客が避難する騒動まで起きたものだ。火星12型は金委員長がいつでも緊張を作り情勢を主導できることを見せる対米威嚇刻印戦略の重要なカードということだ。
このように金正恩政権の北朝鮮が自分たちの核兵器能力(小型化+ミサイル)を韓米と国際社会に刻印させてきた段階は3つの時期に区分できる。第1段階は2013年から2017年までの5年間で、2013年の3回目の核実験をはじめ4回の核実験成功と新しい北極星シリーズの潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)と火星シリーズの長距離弾道ミサイル(IRBM、ICBM)発射に成功し金委員長が核武力完成を宣言した時期だ。
この時期北朝鮮は核兵器小型化技術を完成させ、新型の白頭山(ペクトゥサン)エンジン開発で火星12型と火星14・15型試験発射に成功した。そして短距離・準中距離用固体推進剤開発で発射時間短縮と精密誘導技術向上にも成功した。北朝鮮は金委員長時代初期からすべてのミサイルの発射場面と諸元を翌日に公開した。米国も火星12・14・15型発射時から北朝鮮のIRBM・ICBM能力を認め「火炎と憤怒」「鼻血作戦」で対抗したりもした。だが過去初めて米朝首脳会談が2度も開かれた。金委員長の対米核兵器威嚇刻印戦略が成功したためだ。
第2段階は2019年5月から2022年10月まで3年ほどの期間だ。2019年2月のハノイでの米朝首脳会談で核軍縮交渉が決裂すると金委員長は再び5月から第1段階で蓄積した技術を基に固体推進新型短距離弾道ミサイル(SRBM、KN-23・24・25)、極超音速ミサイル、ミニSLBM、長距離巡航ミサイルなど探知と迎撃が難しい低高度、極超音速、プルアップ技術、正確度向上など多様な戦術核手段を高度化し発射プラットフォームをトンネルとつながった鉄道と道路、貯水池などにまで拡張するなど戦術核兵器実戦運用能力と生存性向上に力を入れてきた。
「北朝鮮、すでに勝った」…核3段階戦略2年後に完成、近く「衝撃的行動」(2)
われわれは恐ろしい絶対武器である核兵器を北朝鮮が事実上保有し、実戦で運用できる能力まで備えているという事実をすでに無意識的に認識した状態だ。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の徹底的に計算された「対南・対米核脅威公開と刻印戦略」のためだ。実際に金委員長が執権後にミサイルを80回、150発以上発射し、これを公開するたびに内外のメディアが速報でその脅威の実体を全世界に迅速に広報したため北朝鮮の核・ミサイル脅威は多くの人の認識の中にすでに刻印されている。
金委員長は9月8日の政権創建日を翌日に控えて核保有を公式化し核兵器使用原則を盛り込んだ法令を採択した。金委員長は演説で核武力法制化により「核保有国としての地位は不可逆的なものとなった」とし、「先に核を放棄したり非核化するようなことは絶対にあり得ず、いかなる協商も駆け引き物もあり得ない」と釘を刺した。これを見てどきっとする人が何人かいるだろう。
法令第3項の核兵器指揮統制と第6項の核兵器使用原則には「敵対勢力の核および非核攻撃が差し迫ったと判断される場合、自動的に、即時に断行される」と明示し、対南核先制攻撃までも法制化した。その後金委員長は9月25日から党創建日前日の10月9日まで戦術核運用部隊を7回も訪問し、核搭載用ミサイル発射訓練を指導しながら一定期間公開しなかった自分たちの核兵器実戦運用能力をすべてメディアに公開した。
その結果、5月から北朝鮮が任意の地域から発射した多様な実戦用ミサイルを公開していなかった疑問まで解消し、核兵器が実戦配備されたという事実を内外に知らせることにより内部結束だけでなく対南・対米核脅威刻印効果を最大化するのに再び成功した。
特に火星12型中距離弾道ミサイル(IRBM)は日本上空を通過して約4500キロメートルの最長飛行距離を飛び日本が先に驚き米国も驚いた。カーネギー国際平和財団の核兵器専門家アンキット・パンダ氏は「非核化への固執は失敗であり寸劇。北朝鮮はすでに勝った」と苦言を呈することもした。
火星12型は2017年に2発をグアム威嚇目的で北太平洋に撃った際にグアムとハワイの住民と観光客が避難する騒動まで起きたものだ。火星12型は金委員長がいつでも緊張を作り情勢を主導できることを見せる対米威嚇刻印戦略の重要なカードということだ。
このように金正恩政権の北朝鮮が自分たちの核兵器能力(小型化+ミサイル)を韓米と国際社会に刻印させてきた段階は3つの時期に区分できる。第1段階は2013年から2017年までの5年間で、2013年の3回目の核実験をはじめ4回の核実験成功と新しい北極星シリーズの潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)と火星シリーズの長距離弾道ミサイル(IRBM、ICBM)発射に成功し金委員長が核武力完成を宣言した時期だ。
この時期北朝鮮は核兵器小型化技術を完成させ、新型の白頭山(ペクトゥサン)エンジン開発で火星12型と火星14・15型試験発射に成功した。そして短距離・準中距離用固体推進剤開発で発射時間短縮と精密誘導技術向上にも成功した。北朝鮮は金委員長時代初期からすべてのミサイルの発射場面と諸元を翌日に公開した。米国も火星12・14・15型発射時から北朝鮮のIRBM・ICBM能力を認め「火炎と憤怒」「鼻血作戦」で対抗したりもした。だが過去初めて米朝首脳会談が2度も開かれた。金委員長の対米核兵器威嚇刻印戦略が成功したためだ。
第2段階は2019年5月から2022年10月まで3年ほどの期間だ。2019年2月のハノイでの米朝首脳会談で核軍縮交渉が決裂すると金委員長は再び5月から第1段階で蓄積した技術を基に固体推進新型短距離弾道ミサイル(SRBM、KN-23・24・25)、極超音速ミサイル、ミニSLBM、長距離巡航ミサイルなど探知と迎撃が難しい低高度、極超音速、プルアップ技術、正確度向上など多様な戦術核手段を高度化し発射プラットフォームをトンネルとつながった鉄道と道路、貯水池などにまで拡張するなど戦術核兵器実戦運用能力と生存性向上に力を入れてきた。
「北朝鮮、すでに勝った」…核3段階戦略2年後に完成、近く「衝撃的行動」(2)
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