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北朝鮮の無差別挑発、武力示威を強めて戦時並み南侵訓練の可能性(2)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
韓国政府は「北が9・19軍事合意を破ったのはもちろん、弾道ミサイル発射で国連安保理決議まで同時に違反した」と厳重警告した。これに対し北朝鮮は「南側の砲射撃に対応した措置」という立場だ。13日に韓米両国が江原道鉄原(チョルウォン)の砲兵射撃場で実施した多連装ロケット砲(MLTS)射撃訓練を口実にした。

北朝鮮人民軍の総参謀部は14日、報道官の発表で「13日、わが軍の第5軍団の前方地域で南朝鮮軍はなんと10時間余りにわたり砲射撃を敢行した」とし「我々は南朝鮮軍部が戦線地域で敢行した挑発的な行動に強力な対応措置を取った」と主張した。

韓国軍当局は直ちに「9・19軍事合意と関係がない後方射撃場からさらに後方(南側)の目標地域に発射し、計画されていた訓練をしたにすぎない」と反論した。


鄭永泰(チョン・ヨンテ)東洋大客員教授は「北の核・ミサイル挑発の中で9・19合意は事実上意味がなくなったが、南北ともに明示的に『破棄宣言』をしない状況」とし「9・19合意を意図的に違反した今回の挑発は、韓国が先に南北合意を破棄するよう誘導しようという意図があるようだ」と指摘した。

北朝鮮は最近、無差別的な挑発を敢行しながらも、自らの武力示威については「韓米訓練などへの対応レベル」という主張を曲げずにいる。こうした状況で韓国が9・19合意について先制的破棄宣言をする場合、北朝鮮は韓半島(朝鮮半島)緊張の責任を韓国と米国に露骨に転嫁し、核技術高度化の名分に利用する可能性がある。最近、政界を中心に「韓半島非核化宣言と9・19合意を持続すべきかどうか深く悩むべき」という声が高まっている中、北朝鮮が韓国国内の葛藤を増幅させるためにレッドラインを行き来する挑発を敢行しているという分析もある。

韓国軍は17-28日、毎年の野外機動訓練である護国訓練を実施する。今回の訓練には米軍戦力も一部参加する予定だ。軍内外では北朝鮮がこれを口実に新しい形態の挑発をする可能性があるという見方も出ている。


北朝鮮の無差別挑発、武力示威を強めて戦時並み南侵訓練の可能性(1)

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