「Smells like f**king kimchi!」(キムチのように臭い)
2015年アカデミー賞授賞式で主要賞を席巻した映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(以下、バードマン)に登場するこの一行の台詞は、韓国で「キムチ論争」を呼び起こした。
主人公が花を指して吐き出したこの台詞をめぐり、キムチを侮辱したのかという論争が巻き起こり、当時の映画広報担当者は「キャラクターの性格を見せるための台詞に過ぎない」という釈明を出した。『バードマン』の事例だけでなく、2010年代初めまでは韓国を否定的に描いたという批判に巻き込まれた欧米の映画やドラマは数え切れないほど多かった。
最近の状況は反対だ。Kコンテンツに向けた世界の関心が日増しに高まっていくと同時に、異文化や人種に対する侮辱・歪曲・差別的描写で批判される韓国作品も相次いでいる。どの国内コンテンツもこれ以上「内需用」にとどまらない状況で、制作過程でより徹底した検討過程を経る必要があるという指摘から、今回に韓国の中に染み込んでいる人種差別的認識をなくすべきだという診断も出ている。
最近、最も明白な異文化侮辱事例に挙げられるのはMBCドラマ『ビッグマウス』に登場した台詞だ。濡れ衣を着せられて刑務所に閉じ込められた主人公のパク・チャンホ(イ・ジョンソク扮)が連続殺人を犯した死刑囚に向かって「あなたの母親はあなたのようなサイコを産んで一体何を召し上がったのか。トムヤムクン?」と挑発する場面が論議を呼んだ。タイのネットユーザーは「タイに悪い人が多いということを皮肉った台詞だ」「トムヤムクンを食べれば血が汚れるということか」など不快感をあらわにする反応が多かった。
TvNドラマ『シスターズ』とネットフリックス『スリナム』は、最初から該当国家政府が直接乗り出して抗議した事例だ。最近終映した『シスターズ』はベトナム戦争に参戦した劇中の人物を「英雄」と表現し、「一番よく戦った戦闘では韓国軍1人当たりベトコン20人を殺した」などの台詞がありベトナム情報通信部から「歴史歪曲」という抗議を受け、結局6日付でベトナムネットフリックスで放映が中止された。
先月9日に公開されたネットフリックス『スリナム』は実在国家であるスリナムを麻薬密売が行われる腐敗した国として描写し、スリナム外務省の強い反発に直面した。これに対し、韓国大使館が現地同胞に「安全に注意してほしい」と呼びかけるほどに至った。
この他にも昨年放映されたSBSドラマ『ペントハウス3』は劇中のキャラクターのアレックス・リーがレゲエの頭と過度なタトゥーなどを入れた姿で登場し、黒人文化を戯画化したという批判を浴びた。
黒人のアイデンティティが込められたヘアスタイルを蓋然性なく真似したという海外視聴者の抗議が殺到し、役を演じた俳優パク・ウンソクが謝罪文を載せた後になって騒ぎは一段落した。
同じテレビ局のドラマ『ラケット少年団』はインドネシアを訪問した韓国コーチが現地環境に不満を表わすなどインドネシアを否定的に描写した場面で俎上に上がった。
タイ・ベトナム・スリナムはなぜ韓国ドラマに憤ったのか(2)
2015年アカデミー賞授賞式で主要賞を席巻した映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(以下、バードマン)に登場するこの一行の台詞は、韓国で「キムチ論争」を呼び起こした。
主人公が花を指して吐き出したこの台詞をめぐり、キムチを侮辱したのかという論争が巻き起こり、当時の映画広報担当者は「キャラクターの性格を見せるための台詞に過ぎない」という釈明を出した。『バードマン』の事例だけでなく、2010年代初めまでは韓国を否定的に描いたという批判に巻き込まれた欧米の映画やドラマは数え切れないほど多かった。
最近の状況は反対だ。Kコンテンツに向けた世界の関心が日増しに高まっていくと同時に、異文化や人種に対する侮辱・歪曲・差別的描写で批判される韓国作品も相次いでいる。どの国内コンテンツもこれ以上「内需用」にとどまらない状況で、制作過程でより徹底した検討過程を経る必要があるという指摘から、今回に韓国の中に染み込んでいる人種差別的認識をなくすべきだという診断も出ている。
最近、最も明白な異文化侮辱事例に挙げられるのはMBCドラマ『ビッグマウス』に登場した台詞だ。濡れ衣を着せられて刑務所に閉じ込められた主人公のパク・チャンホ(イ・ジョンソク扮)が連続殺人を犯した死刑囚に向かって「あなたの母親はあなたのようなサイコを産んで一体何を召し上がったのか。トムヤムクン?」と挑発する場面が論議を呼んだ。タイのネットユーザーは「タイに悪い人が多いということを皮肉った台詞だ」「トムヤムクンを食べれば血が汚れるということか」など不快感をあらわにする反応が多かった。
TvNドラマ『シスターズ』とネットフリックス『スリナム』は、最初から該当国家政府が直接乗り出して抗議した事例だ。最近終映した『シスターズ』はベトナム戦争に参戦した劇中の人物を「英雄」と表現し、「一番よく戦った戦闘では韓国軍1人当たりベトコン20人を殺した」などの台詞がありベトナム情報通信部から「歴史歪曲」という抗議を受け、結局6日付でベトナムネットフリックスで放映が中止された。
先月9日に公開されたネットフリックス『スリナム』は実在国家であるスリナムを麻薬密売が行われる腐敗した国として描写し、スリナム外務省の強い反発に直面した。これに対し、韓国大使館が現地同胞に「安全に注意してほしい」と呼びかけるほどに至った。
この他にも昨年放映されたSBSドラマ『ペントハウス3』は劇中のキャラクターのアレックス・リーがレゲエの頭と過度なタトゥーなどを入れた姿で登場し、黒人文化を戯画化したという批判を浴びた。
黒人のアイデンティティが込められたヘアスタイルを蓋然性なく真似したという海外視聴者の抗議が殺到し、役を演じた俳優パク・ウンソクが謝罪文を載せた後になって騒ぎは一段落した。
同じテレビ局のドラマ『ラケット少年団』はインドネシアを訪問した韓国コーチが現地環境に不満を表わすなどインドネシアを否定的に描写した場面で俎上に上がった。
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