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韓銀総裁「物価上昇率5%超なら苦痛伴っても利上げ必要」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

26日午前、国会で開かれた企画財政委員会全体会議に出席し、議員の質問を受ける李昌ヨン(イ・チャンヨン)韓銀総裁 キム・ギョンロク記者

韓国銀行(韓銀)の李昌ヨン(イ・チャンヨン)総裁が7日、「物価上昇率が5%を超えれば、いくつか苦痛が伴っても金利を引き上げて物価を抑えなければいけない」と述べた。李総裁は物価高やウォン安など現在の韓国経済状況についても「我々が経験しているこの事態は相当な期間続きそうだ」と語った。

李総裁はこの日、国会企画財政委員会の国政監査で「来年1-3月期まで5%以上の高い物価上昇率が維持されるだろう」と述べた。韓銀の緊縮が少なくとも来年1-3月期までは続くということだ。ただ、「物価が落ちつけば、いろいろなことを総合して判断するのがよいとみられる」とし、来年下半期以降に通貨政策の舵を切る可能性も示唆した。

◆「来年1-3月期まで5%以上の物価…来年末に3%台に低下」


李総裁は「10月物価ピーク論」については「今も10月がピークだとみている」としながらも「あらゆる要件が、物価上昇が5%からすぐには低下しない方向に動いている」と伝えた。今後の物価については「来年1-3月期まで5%以上の高い物価上昇率が維持されるが、来年末には3%台に下がるだろう」と話した。韓銀は8月の修正経済見通しで来年上半期の物価上昇率を4.6%、下半期は2.9%と予想した。

7日の国政監査では、物価高・高金利・ウォン安ドル高が重なった韓国経済状況に関する質問が多かった。特にこの日に発表された8月の経常収支が30億5000万ドルの赤字となり、経済に対する懸念がさらに強まった。8月基準の経常赤字は、世界金融危機だった2008年8月(-38億4500万ドル)以来。

◆「今年は年間経常黒字が確実…外貨準備高は低い水準でない」

李総裁は「経常収支は今年上半期に270億ドルほどの黒字となり、下半期の数カ月間(黒字と)赤字を行き来しても年間全体で黒字基調が維持されるのは統計的にほぼ確実だ」と述べた。

来年の経常収支については「半導体景気が4-6月期以降に上向き、世界の沈滞も上半期に集中し、下半期には回復する局面があるはず」とし「来年は以前より少ないが黒字基調が続くだろう」という見通しを示した。

外貨準備高に関しては「国際通貨基金(IMF)内で韓国の外貨準備高が不足しているとみる人はいない」とし「韓国の外貨準備高は低い水準でないと判断される」と述べた。9月末の韓国の外貨準備高は4167億7000万ドルと、8月末(4364億3000万ドル)に比べ196億6000万ドル減少した。減少幅は2008年10月(274億2000万ドル)以来13年11カ月ぶりの最大となった。

◆通貨スワップ、FRBと多くの情報交換…問題をすべて解決できるわけでない」

韓米通貨スワップについて、李総裁は「通貨スワップの決定は結局、米連邦準備制度理事会(FRB)がするため、FRBと多くの情報を交換して議論している」とし「基本的な前提条件は世界的にドル流動性が萎縮する状況がこなければならないため、適切な状況になればFRBと深く議論する」と伝えた。通貨スワップの効果については「経済主体の心理を安定させるのに大きく役立つが、それだけですべての問題を解決するのは難しい」と説明した。

最近の経済状況に関しては「(韓国経済が)経験しているこの事態は非常に長く続きそうだ」とし「危機要因が多いうえ、ほとんどの危機要因が対外要因であるだけに、警戒心を緩めることはできず、あらゆる準備をしなければいけない」と述べた。

この日、共に民主党の韓秉道(ハン・ビョンド)議員ら野党議員は前任総裁に比べて李総裁は秋慶鎬(チュ・ギョンホ)経済副首相ら政府側との会合が増えたとし、韓銀の独立性に問題を提起した。李総裁は「過去の慣行からかなり抜け出したのは事実だが、韓銀が金利政策のほかのも韓国経済のいくつかの政策について助言できる役割をしなければいけない」とし「独立性に対する懸念がないよう金融通貨委員らと努力する」と伝えた。



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