ソウル永登浦区(ヨンドンポク)の兵務庁でインタビューに応じる李基植(イ・ギシク)兵務庁長 兵務庁提供
李庁長は20日、聯合ニュースのインタビューで「BTS兵役問題をきっかけに賛否論争が拡大し(特例を)減らすことが何か、補充役制度を全般的に早期に見直さなければいけないようだ」とし、このように述べた。
李庁長は「兵役特例の補充役を現在縮小しているが、ここに別のものを追加して拡大するのは合わない」とし「大衆芸術も補充役制度に含めれば、現役服務する青年には差別、乖離、挫折感がさらに深まる」と指摘した。
続いてBTSの兵役特例問題に言及し、「BTSの成果は間違いなく大変なものだが、その補償が兵役義務履行と関連づけるのは公正性の側面で社会的な合意が必要だ」とし、慎重な立場を表した。
李庁長は「純粋芸術は権威のある審査委員が順位を決めるのに対し(大衆芸術順位の)ビルボードチャート1位、音盤販売量、ファン投票結果'などは一種の人気投票であり、そのような順位を兵役補充役基準として受け入れれば非常に懸念される結果が表れるおそれがある」と憂慮した。
李庁長は純粋芸術分野の中でも国内・国際大会間の公平性などがあるという事実に言及しながら「現在のクラシック、国楽、バレエなど補充役に編入する文化芸術大会は42件だが、それが適切かどうか検討してみようという意見が多い」とし、兵役特例制度縮小検討の可能性を繰り返し示唆した。
また「兵役資源が豊富だった2010年代に定められた現役基準をさらに低める案を研究していて、各軍の意見をまとめて新しい基準を設定できるだろう」と強調した。
ただ、精神・心理テスト基準については「軍の指揮官や民間の社会服務要員管理者の大きな負担にならないよう基準を強化し、果敢に戦時勤労役に回す方向で検討する」と付け加えた。
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