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30年前から準備された女王の棺…「入手困難な木材」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

英国女王エリザベス2世(左)と王配のフィリップ卿。[写真 中央フォト]

スコットランドのバルモラル城を離れてエディンバラに到着した故エリザベス2世女王の棺(ひつぎ)が12日(現地時間)、初めて大衆に24時間公開された。

10日間の葬儀のうち3日目にあたるこの日午後、女王の棺を前面に出した葬列はホリールード宮殿から目抜き通りである「ロイヤル・マイル」に沿ってセント・ジャイルズ大聖堂に向かった。葬儀の行列の先頭には新国王チャールズ3世と夫人であるカミラ王妃、アン王女、アンドルー王子ら王室の人々が立った。

女王の遺体が入ったクヌギの棺は30年以上前からこの日のために準備されていたという。英国王室の葬儀を取り仕切るリバートン&サンズ(Leverton & Sons)社によると、該当の棺は1991年以前に王室の葬儀を担当していた別の会社から譲り受けた。リバートン&サンズのアンドルー・リバートン代表は4年前に英紙タイムズとのインタビューで「エリザベス2世の棺は入手困難な英国産クヌギで製作されている」としながら「最近では英国産は非常に高価なため主に米国産が使われている」と明らかにしたことがある。


女王の葬列を見守るためにこの日朝早くからセント・ジャイルズ大聖堂に集まった数万人の市民は女王にお別れの挨拶をした。市民は女王の葬列が通り過ぎると手を叩き、一部は「女王に祝福あれ」と叫んだ。

セント・ジャイルズ大聖堂ではこの日午後3時(現地時間)、女王の生涯を振り返る追悼礼拝が開かれた。追悼礼拝にはリズ・トラス新任首相も出席した。

礼拝後のこの日午後5時30分ごろから女王の棺は一般に初めて公開された。女王の棺が大聖堂に留まる13日午後3時まで一般の人々は列を作って女王の棺を直接見て、別れの挨拶をすることができる。

女王の遺体は13日、空軍機によってロンドンのバッキンガム宮殿に運ばれた後、14日ウェストミンスター・ホールに移されて葬儀前日まで4日間大衆に公開される。その後公休日に指定された19日にはウェストミンスター寺院で女王の国葬が執り行われる。

儀式後、女王はウィンザー城内のセントジョージ礼拝堂地下納骨堂にある夫フィリップ卿(2021年4月死去)の隣で永眠に入る。



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