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「我慢の限界」…少女像めぐり市民団体が夜中に4時間衝突=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

少女像

秋夕(チュソク、中秋)連休の11日午後。ソウル鍾路区(チョンノグ)旧日本大使館前の「平和の少女像」の前で、キム・サンジン新自由連帯事務総長など保守性向の市民団体関係者が奇襲集会を開いた。「昨年11月から今まで先の順位で少女像の前で集会を開くと申告してきたが、(市民団体の)『反日行動』のために一度も集会を開けなかった。集会を開く権利を得るためにその間(奇襲)機会をうかがってきた」という理由だ。



キム事務総長は12日、中央日報との電話で、奇襲集会の背景について「これまでずっと先の順位で少女像前での集会の申告をしてきたが、一度も集会を開くことができず、我慢の限界に達していた状況」とし「集会申告が後の順位の団体である反日行動は新自由連帯の集会妨害目的で少女像の前でずっと待機している。それで集会を開く権利を得るために反日行動の関係者が集まらない休日に(奇襲)集会を開こうとした」と主張した。これまで5回ほど奇襲的に集会を開こうとしたが、毎回失敗に終わったというのが、キム事務総長の説明だ。


新自由連帯側の関係者と少女像の前で待機していた反日行動側の関係者は前日午後10時ごろから4時間ほど対峙した。双方は少女像をめぐってもみ合いになり、この過程で集会参加者1人が病院に運ばれて治療を受けたという。警察はポリスライン(警察阻止線)を設置するなど物理的衝突状況が発生しないよう現場を管理し、双方は互いに声を荒らげて対抗した。騒ぎは12日午前2時ごろまで続いた。反日行動は新自由連帯を「親日極右」とし、「少女像を撤去すると言ってテロを行っている」と批判した。反日行動の関係者は「新自由連帯は少女像のすぐ前まで車を寄せ、『撤去』と書いたカードを強制的に設置しようとした」とし「決意して前日に奇襲集会を計画したようだ」と話した。

その間、新自由連帯など保守性向の市民団体は「慰安婦は詐欺だ」と主張し、少女像の近隣で正義記憶連帯の「日本軍性的奴隷制問題解決のための定期水曜デモ」に対抗する集会を開いてきた。集会場所をめぐって生じた市民団体の間の対立は2020年から現在まで続いている。3月に双方は互いに名誉毀損などの疑いで告訴・告発するなど訴訟もした。

警察は新自由連帯と反日行動の双方が事前に集会の開催を申告したと伝えた。集会および示威に関する法律(集示法)によると、時間と場所が重複する2つ以上の申告がある場合、管轄警察署長は各集会間の時間や場所を分けて開くよう勧めることができる。新自由連帯が少女像前の集会申告を最初にしたとしても、その場所に現れない状況なら、2番目に申告した反日行動側が集会を開くことができ、これも警察の保護対象となる。少女像近隣の集会・デモを管理するソウル鍾路警察署の関係者は「反日行動側は24時間、少女像の前で集会を開いていた」とし「新自由連帯が最初に集会申告をしたという理由で、現在集会を進行中の反日行動側に『出て行け』と強制することはできない」と説明した。

警察は現場の秩序および安全維持に焦点を合わせているが、管理が難しい状況だ。この関係者は「区域を分けて双方の集会が平和に進行するよう勧めているが、夜間に突発的な衝突状況が発生する可能性がある」とし「警察としては現場で生じた摩擦状況が最小化するよう(管理に)集中している」と伝えた。警察は対峙状況の採証内容を分析した後、双方の関係者に集示法違反の余地がないか検討する計画だ。

一方、新自由連帯側は警察が不公正な集会管理をしているという立場だ。新自由連帯側は声明を通じて「新自由連帯側の集会の保護をしなかった鍾路警察署の関係者らを告訴する予定」と伝えた。



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