日本の肥田緒里恵が網膜剥離を乗り越えて韓国女子プロビリヤードで初優勝した。 写真=PBA
肥田は11日晩、京畿道高陽市(コヤンシ)ソノカム高陽で行われたTSシャンプー・プラダッチャンピオンシップLPBA決勝でイ・マリ(51)にセットスコア4-2(11-7、9-11、11-10、11-3、9-11、11-7)で勝利した。男子部PBAを含めて日本の選手が韓国プロビリヤードで優勝したのは初めて。肥田は優勝賞金2000万ウォン(約206万円)と優勝ポイント2万点を取得した。
1990年代に3クッションの選手としてデビューした肥田は、世界女子3クッション選手権大会で4回も優勝したレジェンドだ。昨季LPBAの舞台に立ったが、網膜剥離で手術を受け、浮き沈みが激しかった。網膜剥離は網膜が眼球壁の内側から離れる疾患で、ビリヤード選手には致命的となる。
しかし肥田は今季2次ツアーのハナカードチャンピオンシップで初めて8強入りし、今大会で優勝をつかんだ。準々決勝ではスロン・ピアビに3-1、準決勝でキム・ボミに3-1で勝利した。
肥田は優勝の後、「厳しい時間を乗り越えてようやく頂点に立ててうれしい。イ・マリなど韓国には優秀な女子ビリヤード選手が多いと感じた。私はようやくスタートラインに立てた。キム・ガヨン、イ・ミレ、スロン・ピアビなどトップ選手らと肩を並べられるように頑張りたい」と語った。
続いて「網膜剥離で数カ月間も競技ができなかった時が最もつらかった。選手として復帰するのが難しくなるおそれもあったが、韓国で最も良い病院で手術を受けた。遅く見つかって視力が落ちたが、再発の可能性がなく手術がうまくいった。LPBAにデビューして韓国で1年3カ月過ごしたが、時間が経過するにつれて韓国の生活に適応し、体も回復した」と話した。
「韓国女子ビリヤード第1世代」イ・マリはキム・ガヨンを退けて勝ち進んだが、肥田に阻まれた。1つの競技で最も高いアベレージを記録した選手に与えられるウェルバンクトップランキング賞は、64強でアベレージ1.600をマークしたスロン・ピアビが受賞した。
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