検察が第２０代韓国大統領選挙の過程で当時の李在明（イ・ジェミョン）共に民主党候補の暴力団関与説を提起した張永河（チャン・ヨンハ）弁護士を不起訴処分とした。

ソウル中央地検公共捜査２部は８日、虚偽事実公表の疑い（公職選挙法違反）で告発された張弁護士に対して不起訴を決定をした。

張弁護士は今年３月９日の大統領選挙を控えた昨年１０月、李在明議員（当時京畿道知事）が城南（ソンナム）市長として在職中だった２０１５年に「国際マフィア派行動隊長パク・チョルミンから札束を受けた」と主張しながら関連写真を公開し、李議員が国際マフィア派の組織員と深い関係があるという趣旨で主張したことで、民主党から告発された。


検察はこの事件を警察に移し、ソウル警察庁反腐敗・公共犯罪捜査隊は３月２９日にパク・チョルミン服役囚が収監された水原（スウォン）拘置所を、先月１２日には京畿道城南市の張弁護士の事務室を家宅捜索するなど強制捜査を行った。警察は８日、張弁護士が出頭要求に応じないとして裁判所から逮捕状を受け、逮捕に踏み切った。その後、張弁護士に対する拘束令状を請求したが、検察が警察の令状請求を返戻した。

中央地検の関係者は「張弁護士はパク服役囚の情報提供を（事実と）信じたと陳述している」とし「虚偽性を判断するうえでその陳述を排除するほどの証拠が不足し、不起訴決定をした」と明らかにした。

一方、パク服役囚の虚偽事実公表容疑（選挙法違反）を捜査した水原地検公共捜査部は、李代表の暴力団金品授受疑惑を提起した当事者のパク服役囚を起訴した。検察関係者は「パク服役囚の主張に虚偽性があると判断した」と明らかにした。