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「EV強者」ヒョンデ・起亜の親環境評価は中位圏…トヨタは最下位

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ヒョンデ(現代)自動車蔚山(ウルサン)工場で電気自動車(EV)「IONIQ(アイオニック)5」を生産している。[写真 ヒョンデ自動車]

最近、電気自動車(EV)販売量が急増するなど無公害車市場の強者に浮上したヒョンデ(現代)・起亜(キア)車が親環境成績は中位圏水準の評価を受けたことが分かった。

国際環境団体「グリーンピース」は世界10大自動車メーカーの親環境成績を評価した結果、ヒョンデ・起亜車の順位が5位で昨年よりワンランク下落したと8日、明らかにした。

◆GM 1位…トヨタ2年連続で最下位


グリーンピースは昨年に続き今年2度目となる世界自動車販売量基準上位10大自動車メーカーの親環境成績を評価した「2022年グローバル10大自動車会社 親環境評価報告書」をこの日発表した。今回の調査では昨年の総販売量順によって、トヨタ、フォルクスワーゲン、ヒョンデ・起亜車、ステランティス、ゼネラル・モーターズ(GM)、ホンダ、フォード、日産、ルノー、ダイムラーが対象になった。

報告書によると、親環境総合評点はGMが昨年に続いて今年も1位を記録した。続いてメルデセス・ベンツ、フォルクスワーゲン、フォード、ヒョンデ・起亜車、ルノー、ステランティス、日産、ホンダ、トヨタの順となった。総販売量基準世界1位のトヨタは2年連続で最下位を記録した。トヨタは全体販売車両のうちEVの比重が昨年0.18%で10社のうち最も低かった。

◆ヒョンデ・起亜、スポーツ用多目的車(SUV)比重の急増で減点

昨年販売量3位に入ったヒョンデ・起亜車の親環境成績は5位で1年前に比べてワンランク低くなった。EVや水素車など無公害車両の販売量が2020年約13万台から2021年約23万台に75%ほど増加し、全体車両販売で占める比重も2.18%から3.49%に高まったことに対しては肯定的な評価を受けた。これに支えられて今年上半期米国市場で韓国製EVのシェアは初めてテスラに続いて2位に入った。これとあわせて低炭素鉄鋼メーカーと業務提携を結ぶなど生産過程で炭素排出量を削減する取り組みに力を入れたことも評価された。

反面、SUVの生産と販売に重点を置いた事業戦略は減点要因として働いた。ヒョンデ・起亜車は昨年SUV車両の販売比率が2018年33%から昨年49%に増加した。10大自動車メーカーのうち最も高い水準だ。SUVは中型車に比べて25%ほど多くのエネルギーを消費する。また欧州と米国自動車メーカーと別に世界市場次元の内燃機関車販売中断計画を出さなかったため点数が削られた。

1位を占めたGMは中国市場でEV低価格モデル「五菱・宏光ミニ」を多く販売して高い評価を受けた。GMが昨年中国市場で販売を始めた五菱・宏光ミニは42万台余りに達した。

評価に参加したグリーンピース気候エネルギーのチェ・ウンソ・キャンペイナーは「日本メーカーはハイブリッドカーに執着し、EVシフトの流れで遅れを取り、ヒョンデ・起亜車はSUVなど内燃機関車の販売に集中してエコカーへの転換ペースを高めることができなかった」とし「欧州連合(EU)や米国カリフォルニアなどは2035年に内燃機関車の販売を全面禁止する。韓国自動車業界が生き残る道はその前に内燃機関車と手を切ることだけ」と話した。



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