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豪雨被害を復旧中の住民がため息、「半地下住宅の壁紙張り替えを終えたところだが…」=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

千里眼衛星から見た台風11号[写真 気象庁]

「浸水した車を廃車したのが数日前だが、また台風がくるとは…」。

ソウル冠岳区新林洞(クァナクク・シルリムドン)に住むチェ・ヨンさん(41)は、先月8日の夜を思い出すと今でも身震いするという。外出していたチェさんが同日夜、半地下の自宅に戻った時、周辺の道路は大変な状況だった。腰近くまで浸るほどの水が川のように流れ、歩くこともできなかった。チェさんは「自転車やゴミが道路に沿って流されている場面がトラウマとして残っている。映画『パラサイト 半地下の家族』を思い出す夜だった」と当時を回想した。

1カ月ぶりにまたチェさんが心配している。朝鮮半島に向かって北上している台風11号のためだ。4日午前、チェさんが居住する新林洞の路地には雨が降り、路上のゴミを飛ばすほどの強い風も吹いた。チェさんは「友人の家やホテルを転々として家に戻って2週間も経っていないが、今回また台風がくるというのでとても心配だ」と語った。


先月8日、1時間あたり140ミリの豪雨で水害を経験してから4週ほど過ぎた新林洞一帯は、依然として復旧作業が進行中だった。この一帯の路上のあちこちには浸水した家具や扉などが置かれていて「水魔」に襲われた跡がそのまま残っていた。

4日午前、冠岳区新林洞の半地下住宅に住むイさん(62)の自宅では壁紙の張り替え作業が行われていた。イさんは「前日は奥の部屋の張り替えを終えて、現在は居間をしている。台風が来るというが、備えることもできない。また浸水すればここを出ていくしかない」と話した。

隣に暮らすイ・クァンジュンさん(78)は「台風がくるので遮水壁を設置しようとしたが、今すぐはできないというので、区役所から土嚢を20個ほど受けて積んでおいた。ただ無事を祈るしかない」とため息をついた。



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