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『82年生まれ、キム・ジヨン』を読んだと猛攻撃…ガールズグループは「フェミニズム」恐れる(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
――最近デビューしたガールズグループのLE SSERAFIM(ル・セラフィム)について、韓国ファンの間では扇情的だという指摘が多かった。しかし、海外のファンはそう思っていない。このような違いはどこから来るのだろうか。

「いかなる共同体であれ、正しさと誤りに対する定義や社会的合意が異なる場合がある。韓国ファンはLE SSERAFIMの動画を見て居心地の悪さを感じたという意見が多かった。LE SSERAFIMのコンセプトは男性ファンの視線に合わせてあり、このような姿を『堂々とした女性像』として偽装した。しかし、実際は主体的な女性像とは逆の姿だ。これに反して、(G)I-DLE(アイドゥル)やIVE(アイブ)は最近、女性が何を望んでいるのかを知っており、それを正確に伝える。一方では、ファンが違和感を感じるところを語ることができるというのも肯定的な変化だ。ファンは意見を提示し続けるべきで、企画会社はこれに耳を傾けなければならない」

――10~20代の若いファンの意見とその上の世代のファンの意見の間に違いがあるようだ。


「K-POPの主要消費層は10代だ。そのため、彼らの意見が軽視される面がある。10代ばかりK-POPを好むと言ってK-POPをけなし、K-POPが好きな10代の音楽の好みを幼稚だと蔑んだりもする。しかし、本来30~40代を超えると、音楽の好みは大抵変化が止まる。皆が自分が好きな音楽が最高だと信じ、自分より幼い世代は無知だと考える。上の世代は音楽が聴覚的要素だけでなく視覚的要素と併せる新しいトレンドに適応できなかった。彼らはCDやラジオで音楽を聞くことに馴染んでいるが、若い世代はユーチューブ動画を見ながら目と耳の両方で音楽を楽しむことに馴染んでいる」

――K-POPアーティストたちにインタビューして最も印象深かった点は。

「K-POPアーティストたちは個人としての主体とK-POPコンテンツ、ないしはコンテンツそのものとしての自分の間でバランスを取るために絶えず悩んでいる。所属事務所はアーティストが常に『更に』することを要求する。アルバムも出さなければならず、広報もしなければならず、ファンとも疎通しなければならない。そんな中、誰も不快にさせために絶えず自分を点検しなければならない。しかし、彼らが話すすべてが記録され、全世界に伝播され、また、誤解を招く。特に新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)パンデミックでファンミーティングが動画に置き換わり、このような傾向が一層深まった。彼らが過度な要求を受けているのを見ると、本当に心が痛む。皆が彼らを見守っているため、一歩一歩踏み出すたびに他人の顔色を伺わなければならない。毎度の活動ごとに疲弊していくのは驚くことではない」

――それでは、アーティストが間違いを犯した時、ファンは失望してはいけないということか。

「そうではない。もちろん、ファンが行き過ぎることもあるが、スターも自分がファンにどのようにアプローチしたのかを点検する必要がある。スターは自分たちを善良で道徳的で親しみが感じられ、真正性のある人だと信じることを願う。そう信じることを願って行動したのだから、それを信じることがファンの過ちではない。多くのK-POPアーティストが意図的に自分が友達や恋人のように見えるように行動する。そうすればこそ、ファンと愛着関係を形成できることが分かっている。そのような姿を信じさせておきながら、他の姿を見せた時に失望するのは当然だ。そのため、スターたちも自分がなんらかの発言や行動のために批判を受けるならば、本人が大衆にどんな姿勢でアプローチしたのかを振り返ってみる必要がある。

――アーティストは作詞・作曲のような新しい能力を開発し続けなければならないのか。

「未だにK-POPアーティストをアーティストと呼ぶことを拒否する人がいる。自分で作詞・作曲をしたり主導的な役割をしないと見下す。それで多くのアイドルがセルフ・プロデュースをしたり、なんらかの形でクリエイターとしての自分自身の能力を証明しようとする。しかし、アイドルは自分が得意なことを推し進めなければならないと思う。他の人々が作ってくれたという事実は恥ずべきことではない。誰かに言われたことをうまくこなすこともどれだけ難しいのか忘れてはならない。K-POPアーティストは作曲やプロデュースもできなければならないというのは誰の考えなのか。アイドルはそんな存在ではない。そんな物差しで評価してもいけない。与えられたものを消化し、表現するのも才能だ。ミュージシャンに対して狭い定義を下す人がいるが、K-POPアイドルは異なる意味のアーティストなのだから、異なる扱い方をされるべきだ。

※この記事はコリア中央デイリー8月2日付の5面に掲載された英文記事を翻訳したものです。


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