38ノースは先月23日に撮影した商業用人工衛星写真に基づき、平壌近隣の順川軍事飛行場の滑走路が2500メートルから2800メートルに拡張されたという内容の報告書を先月31日(現地時間)に掲載した。 38ノースホームページ キャプチャー
38ノースは北朝鮮が従来の2500メートルの滑走路を2800メートルに拡張し、滑走路に関連する他の施設工事も進行中だと判断した。続いて、平壌順安(スンアン)空港など民間空港を除いて、黄水院(ファンスウォン)・長津(チャンジン)軍事飛行場と共に北朝鮮で滑走路が最も長い空軍基地の一つになると分析した。
衛星写真を分析したスティムソンセンターのマーティン・ウィリアムス研究員は1日、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)のインタビューで「滑走路が長くなるというのは、飛行場がより大きな飛行機を収容したり、操縦士に着陸できる空間をさらに多く提供できるということを意味する」と述べた。
これに先立ち昨年には、より多くの航空機を収容できるよう順川飛行場の駐機場を拡張する工事も確認された。専門家らは平壌防御のための順川飛行場を戦略的な目的から現代化しているとみている。
実際、順川飛行場には北朝鮮空軍の最新戦闘機MiG-29、Su-25などが集結したと把握される。該当機種は空軍のF-35A、F-15Kなどと比較するとかなり劣るが、「現代戦でそれなりに意味がある」という評価が出ている。
MiG-29はF-16に対応する機種で、Su-25はA-10攻撃機のように対戦車破壊など地上攻撃に特化している。旧ソ連とロシアがアフガニスタン戦争とウクライナの戦場に投入した機種でもある。
一部では、順川飛行場の現代化が完了すれば、これら戦闘機より大きい航空機を収容する可能性があるという見方も出ている。
峨山政策研究院のヤン・ウク副研究委員は「北の立場では現役最強の戦闘機を1カ所に集めたということ」とし「北の首脳部を除去する斬首作戦に対応するなど平壌防御に集中しようという意図とみられる」と述べた。
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