忠南大学キャンパスの中に立っている平和の少女像。少女像建設推進委が先月15日、奇襲的に設置した。フリーランサーのキム・ソンテ
しかし、少女像は不法論議に巻き込まれた。忠南大学側は「規定上、必要な大学造形物設置委員会の承認を得ていない」とし、「夜中にクレーンまで動員して無断設置したことは理解し難い」と話した。学校側は少女像の撤去を要求した。忠南大は先月22日、委員会に公文書を送り「1カ月以内に原状復旧しなければ関連法令により処理する」とした。
推進委側は「大学側が曖昧な態度を示したうえに、公式的な協議が行われず強行せざるを得なかった」と主張した。忠南大民主同窓会は「造形物を破損したり毀損したりすれば、すべての責任を大学側に問う」として脅しをかけた。
大田にはもう一つの少女像がある。大田市と少女像建設市民推進委員会が2015年3月、大田市庁前のポラメ公園に建てた。ここは忠南大学と5キロメートル程度離れている。この少女像も手続きをちゃんと経ずに設置したという指摘が出ている。2020年には大田東区仁洞(トング・インドン)にもう一つの少女像が登場した。
ポラメ公園にはもう一つの反日象徴造形物がある。徴用労働者像だ。この労働者賞は平和ナビ大田行動、全国民主労働組合総連盟と韓国労働組合総連盟大田本部などが2019年8月13日に建てた。この徴用労働者像も管轄地方自治体である大田市と西区(ソグ)の許可を得ていない不法造形物だが、今年で4年間そのまま立っている。大田西区などは行政手続きの履行を要求する公文書を1、2回送っただけで、特別な措置を取っていない。この労働者像をめぐり、一部では「日本人モデルだ」と主張し、これに対して銅像作家は名誉毀損の疑惑などで訴訟を起こした。
「平和の少女像」は2011年、ソウル中学洞(チュンハクドン)の日本大使館前に初めて姿を表した後、全国に拡散した。これまで全国におよそ100カ所がある。徴用労働者賞も2017年ソウル龍山(ヨンサン)駅を皮切りに全国に10カ余りがある。少女像と労働者像は忘れられるごろに一つや二つ登場している。この銅像は、ほとんど建てるたびに不法論議が起こった。さらに理解できないのは不法造形物だからといって撤去されたこともほとんどない。銅像を作った側は「何が問題なのか」という立場で、これを取り締まる行政機関は途方に暮れる。法が銅像の前で力を失いつつある。
キム・バンヒョン/ナショナルチーム長
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