◆ＬＧエレクトロニクス「有機ＥＬ、追撃を拒否する」

テレビ市場の萎縮が予想される状況でＬＧエレクトロニクスは大型有機ＥＬテレビラインナップを大幅に拡大して市場を大きくする戦略を打ち出した。今回のＩＦＡ２０２２では世界最大の有機ＥＬテレビ９７型「ＯＬＥＤ　ｅｖｏ　Ｇａｌｌｅｒｙ　Ｅｄｉｔｉｏｎ」を初公開する。この製品は年中最大シーズンの１０－１２月期内に世界市場に発売される予定だ。

従来の７７・８３・８８型に続き９７型まで発売すればＬＧエレクトロニクスの超大型テレビ（７０型以上）ラインナップは昨年７種類のモデルから今年１０種類に増える。市場調査企業「オムディア（Ｏｍｄｉａ）」によると、今年超大型テレビ市場は１４９０万台と予想され、２０２０年以降、年平均１７％近くの成長を記録中だ。


生活家電分野ではＬＧエレクトロニクスが最近集中している「アップ（ＵＰ）家電」を一挙紹介する予定だ。スマートフォンのように新しい機能をアップデートすることで、使用パターンをビッグデータで分析してさまざまな機能とサービスを追加する。ＩｏＴプラットフォーム「ＴｈｉｎＱ」エコシステムも拡張する。従来のＡｐｐｌｅ　Ｈｏｍｅｋｉｔ、Ａｑａｒａ（アカラ）などに続き、韓国ＩｏＴブランド「Ｈｅｊｈｏｍｅ（ヘイホーム）」機器をＴｈｉｎＱアプリと連動して使えるようにする。

この他にもテーブル型空気清浄機である「Ｐｕｒｉｃａｒｅ　Ａｅｒｏ　Ｆｕｒｎｉｔｕｒｅ」などの新製品を公開する予定だ。最近１～３人世帯が増えて寝室・書斎などさまざまな個別空間で空気清浄機を使う生活環境を考慮した製品だ。テーブルのようなフォルムで家具など他のインテリア小道具とよく合い、活用性も高めているのが特徴だ。テーブルの上段には無線充電パッドが、下段にはムードライトがついている。

業界関係者は「エンデミック（感染病の風土病化）時代、グローバル景気低迷などで汎用製品の需要は縮小するかもしれないが、新技術を適用した高級製品の需要は増えるだろうとみている」として「世界最高の技術力を武器に、韓国家電業界が最大市場の一つである欧州攻略に立ち向かう契機になるだろう」と述べた。


２年ぶりのＩＦＡ…サムスン・ＬＧ「追撃不可能なスマート製品で勝負」（１）