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仏学者「高層ビルで台無しにされる北京…ソウルは半分ぐらい」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「北京は完全に台無しになった。ソウルはそれに比べればまだ半分ぐらいだ」

25日に開かれた第13回文化疎通フォーラム(CCF)にテレビ会議で参加したフランスの学者ギ・ソルマン氏(78)は、「都市の風景が高層ビルを中心に変わっていくのは、世界的に起きる災難的現象だ」とし、北京を例に挙げた。彼は「北京は過去を壊し、中国文化といかなる関係もない外国建築家を呼んで都市に高いオブジェを建てた」と酷評した。

CCFは、毎年文化界の専門家が一堂に会して文化が社会と疎通する方式について意見を交わす行事だ。韓国のイメージコミュニケーション研究院(CICI)が2010年に発足した。今年の基調発表を担当したギ・ソルマン氏は、経済・政治哲学・社会分野に詳しい学者で、李明博(イ・ミョンバク)政府時代に大統領諮問を担当したこともある。


1986年に韓国を初めて訪れたというギ・ソルマン氏は、「大きなビルは便利だが、ソウルの多層的な美しさを見せることができない。ソウルは中国に比べるとまだ完全に台無しになったわけではない」とし「一国の文化的価値は巨大なビルや『ダイナミックコリア』のようなおかしなスローガンから出てくるのではなく、都市、博物館、芸術、ヒト、料理から出てくる」と話した。

今年のフォーラムのテーマは「空間と文化疎通」。一人ひとりの生き方はもちろん、共同体全体に影響を及ぼす都市空間をどのように文化的に作るかに焦点があてられた。様々なテーマが議論されたが、最近活用案をめぐって関心が集まっている青瓦台(チョンワデ)に対する討論が最も熱かった。

ギ・ソルマン氏は「龍山に大統領執務室を移したのは良い決定だと思う。すべての民主主義政府は都市の真ん中にあった」と述べた。これに対して、弘益(ホンイク)大学のユ・ヒョンジュン教授は「青瓦台が客観的に立派な建物ではないが、過去の時代状況をよく見せる建物」とし「ポストモダンの気流に従おうとした当代の態度を反映する点だけでも完成度はさておいても価値があると考える」と話した。



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