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黒鉛90%・水酸化リチウム84%・コバルト81%…韓国、バッテリー素材の中国依存さらに高まる

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓国バッテリー

バッテリーの核心素材である水酸化リチウムとコバルト、黒鉛などに対する中国への依存度がさらに高まったことがわかった。

韓国貿易協会が22日に明らかにしたところによると、1~7月の二次電池核心素材である水酸化リチウム輸入額17億4829万ドルのうち中国からの輸入額が14億7637万ドルで84.4%を占めた。同じ期間にコバルトも全輸入額1億5740万ドルのうち中国からの輸入額が1億2744万ドルで81.0%を記録した。黒鉛の場合89.6%に達した。

これら資源の中国からの輸入依存度はますます高まる傾向だ。水酸化リチウムの中国からの輸入依存度は2018年の64.9%から昨年は83.8%と18.9ポイント上がり、同じ期間にコバルトは53.1%から64.0%、黒鉛が83.7%から87.5%に増加した。貿易協会のホン・ジサン研究委員は「電気自動車輸出が拡大し上半期に中国からバッテリー原料輸入が急増した。輸入先多角化と代替生産が切実だ」と指摘した。


問題は米国のインフレ抑制法の制定により下半期から鉱物材料のうち中国産が多く含まれたバッテリーを搭載した電気自動車は米国で補助金を受けられなくなった点だ。インフレ抑制法により核心鉱物が北米で採掘されたりリサイクルされたバッテリーを使った電気自動車だけ7500ドルの税額控除を受けることができる。

現在のような状況が続くならば、「アイオニック5」基本タイプの米国での価格は3万2450ドルから3万9950ドルに上がる。これに対しフォードの「マスタング・マッハE」は補助金の恩恵を得て3万6500ドルで購入できる。米自動車メーカーであるフォード、ゼネラルモーターズ(GM)、テスラなどが利益を得ると予想される。ヒョンデ(現代自動車)・起亜の上半期の電気自動車対米輸出台数は3万4828台だった。

こうした中、ヒョンデは米ジョージア州に建設予定の電気自動車専用工場の着工時期を繰り上げるなど対応策をまとめるのに忙しい。当初ヒョンデは来年上半期に着工し2025年上半期の完工と電気自動車量産開始を目標にしていた。電気自動車専用工場を作るのは通常2年ほどかかる。計画通り早期着工が実現されれば工場完工と量産開始時期は2025年上半期より6カ月早い2024年下半期となる。実際にジョージア州のパット・ウィルソン経済開発長官は最近韓国を訪問し現代自動車グループの鄭義宣(チョン・ウィソン)会長と会い電気自動車専用工場設立の繰り上げ案などを話し合ったという。



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