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塀を高めてもまた冠水した村落…上空には「滝の雨の時限爆弾」があった=韓国(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

江原道(カンウォンド)消防本部119救助隊員が江原道江陵市注文津邑長徳2里(カンヌンシ・チュムンジンウプ・チャンドク2リ)で体が不自由な住民を救助して安全な場所に移動している。[写真 江原道消防本部]

◆水蒸気の時限爆弾、いつでもさく烈する

異例の大雨の原因に関連し、気象専門家は空気が含んでいる水の量、すなわち水蒸気に注目した。空気中の水蒸気量は、雨がどれくらい多く降るかを決定する最も重要な要素だ。




最近、韓半島(朝鮮半島)や周辺海域の水蒸気量は、赤道の熱帯地方水準とすると異例の高さだ。韓国気象庁は大気中の総水蒸気量を指す可降水量(TPW・Total Precipitable Water)が40ミリを超えると多く雨が降ると予想するが、今月に入って韓半島周辺の可降水量は最大70ミリを超えた。非常に多い水蒸気は、まるで石油燃料のように雨雲にエネルギーを吹き込んだ。いつ、どこでも滝の雨を降らせる「時限爆弾」のような水蒸気が上空に留まっているという意味だ。

専門家は気候変動でなければ今夏の異例の集中豪雨現象を説明することができないと言う。気温が1度上昇するたびに大気が包含できる水蒸気量は7%ほど増える。温暖化の影響で気温が上昇し、大気中の水蒸気の量が増え、これによって水爆弾水準の集中豪雨が頻繁に降るようになったという説明だ。

気象庁のウ・ジンギュ予報分析官は「気温が高いというのは、簡単に言えば茶碗の大きさが大きくなったとのことで、上空の気温度が高いほど中に入る水蒸気の量は多くなる」とし「これに加えて、今月に入り、西海(ソヘ、黄海)の水温が28~29度で台風が発生する水準(26~27度)を超えていて、熱帯地方の水蒸気が海を通って韓半島に引き続き供給されている」と話した。

◆「気候災難が頻繁に起こる…排水施設など備えを」

実際に、30ミリ以上の集中豪雨の日数は最近100年間で顕著な増加傾向にある。気候専門家は今後温室効果ガス排出量を減らさない場合、気候変動性がさらに大きくなり、極端な気候災難現状が強くなり、その頻度もさらに高まるだろうと警告した。21世紀末には韓半島で夏の集中豪雨の日数が今より最大15日ほど増える可能性があるという分析もある。

ソウル大学地球環境科学部のホ・チャンフェ教授は「今後温度が上昇しながらこのような集中豪雨は夏はもちろん春や秋にも続き、繰り返し起きるほかなくなる」とし「ソウル江南一帯の排水施設からやり直すなど、気候変動時代に備えなければならない」と話した。


塀を高めてもまた冠水した村落…上空には「滝の雨の時限爆弾」があった=韓国(1)

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