◆尹大統領をねらって南側との不信を再確認
金与正氏は談話で、尹大統領の実名を職位もつけずに言及して露骨に非難した。韓国政府に対する極度の不信を表わすと同時に、金委員長が6月の党中央委全員会議で南側に対して予告した「対敵闘争」基調を再確認したものと分析される。
金与正氏は「南朝鮮当局の対朝政策を評すのに先立ち、我々は尹錫悦その人間自体が嫌いだ」とし「どうか互いに意識せずにいてほしいというのが切実な願い」と話した。また「南北問題を持ち出して口出ししないで、時間があれば自分の国ことでも世話して心配したほうがよいのでは」としながら「それでなくても経済と民生がめちゃくちゃで、ある時期に追い出されるかもしれない不安の中にいるはずだが(…)」とも述べた。
尹大統領を非難する過程で文在寅(ムン・ジェイン)政府の「韓半島(朝鮮半島)運転者論」にも言及した。金与正氏は「一時『運転者』を自任して多くの人々を訝しがらせた人が消えてしまい、今後はもうそれに絶対に合わせない自分勝手な人間がまた一人現れて権力の座に座った」としながら「大統領として当選させる人物があの尹なんとかしかいなかったのだろうか」とした。
慶南(キョンナム)大学極東問題研究所のイム・ウルチュル教授は「注目すべき部分は北朝鮮は国民の低い支持を受けた政権とは対話、交渉しないという表現」としながら「就任初期に南側大統領に対する歴代級の非好感感情を表出した」と評価した。
◆対朝情報判断に論争の火種も
金与正氏は談話を通じて17日に発射した巡航ミサイルを発射地が南側の発表した南浦(ナムポ)特別市温泉郡(オンチョングン)ではなく平安南道安州市(ピョンアンナムド・アンジュシ)だったと主張した。韓米情報当局のミサイル探知・追跡能力が信頼できないことを指摘すると同時に、談話に対する真偽攻防で韓国内の葛藤をあおろうという多目的な布石と分析できる。
金与正氏はこの日の談話で「武器試験発射地点は南朝鮮当局が軽率に発表した温泉一帯でなく平安南道安州市だったことを明らかにする」と主張した。
続いて「いつも緊密な協調の下で追跡監視と確固たる対応態勢という言葉を口癖のように言っている人たちがどうして発射時間と地点一つもまともに確認できないのか、武器体系の諸元は公開できないのか気になる」とし「諸元と飛行距離を知れば南側は非常に当惑して怖気づくはずだが、国民の前でどう弁明するのか、本当に期待されるほどの見ものだ」と述べた。
北朝鮮の主張に対して軍当局は「韓米情報当局の評価に変動がない」という立場を明らかにした。韓米が情報資産で探知して科学的に分析した結果なので「温泉郡から発射した」という既存の評価を維持するという説明だ。ただし具体的な分析内容を明らかにしはしないものとみられる。
原州(ウォンジュ)漢拏(ハルラ)大学のチョン・デジン教授は「北朝鮮の軍事行動と韓米情報当局の情報判断を巡って南側で真偽攻防が起きるように仕向ける談話」としながら「問題があれば問責と改善措置がなければならないが、一つ一つ細部事項を明らかにして北の戦術的意図に陥る可能性を潰していかなくてはならない」と指摘した。
一方、権寧世(クォン・ヨンセ)統一部長官はこの日、国会外交統一委員会全体会議で金与正氏の談話に対する立場を聞かれると「無礼かつ品格のない表現で大胆な構想を歪曲(わいきょく)し批判したことに対して極めて遺憾に思う」としながら「北朝鮮のこのような態度は想定内だった。南北関係においては忍耐心が必要だ。忍耐心を持って今後も北朝鮮を説得する一方で、必要なら圧迫して対話に誘導する考え」と述べた。
金与正氏「尹錫悦という人間そのものが嫌い」…「大胆な構想」提案を拒否(1)
金与正氏は談話で、尹大統領の実名を職位もつけずに言及して露骨に非難した。韓国政府に対する極度の不信を表わすと同時に、金委員長が6月の党中央委全員会議で南側に対して予告した「対敵闘争」基調を再確認したものと分析される。
金与正氏は「南朝鮮当局の対朝政策を評すのに先立ち、我々は尹錫悦その人間自体が嫌いだ」とし「どうか互いに意識せずにいてほしいというのが切実な願い」と話した。また「南北問題を持ち出して口出ししないで、時間があれば自分の国ことでも世話して心配したほうがよいのでは」としながら「それでなくても経済と民生がめちゃくちゃで、ある時期に追い出されるかもしれない不安の中にいるはずだが(…)」とも述べた。
尹大統領を非難する過程で文在寅(ムン・ジェイン)政府の「韓半島(朝鮮半島)運転者論」にも言及した。金与正氏は「一時『運転者』を自任して多くの人々を訝しがらせた人が消えてしまい、今後はもうそれに絶対に合わせない自分勝手な人間がまた一人現れて権力の座に座った」としながら「大統領として当選させる人物があの尹なんとかしかいなかったのだろうか」とした。
慶南(キョンナム)大学極東問題研究所のイム・ウルチュル教授は「注目すべき部分は北朝鮮は国民の低い支持を受けた政権とは対話、交渉しないという表現」としながら「就任初期に南側大統領に対する歴代級の非好感感情を表出した」と評価した。
◆対朝情報判断に論争の火種も
金与正氏は談話を通じて17日に発射した巡航ミサイルを発射地が南側の発表した南浦(ナムポ)特別市温泉郡(オンチョングン)ではなく平安南道安州市(ピョンアンナムド・アンジュシ)だったと主張した。韓米情報当局のミサイル探知・追跡能力が信頼できないことを指摘すると同時に、談話に対する真偽攻防で韓国内の葛藤をあおろうという多目的な布石と分析できる。
金与正氏はこの日の談話で「武器試験発射地点は南朝鮮当局が軽率に発表した温泉一帯でなく平安南道安州市だったことを明らかにする」と主張した。
続いて「いつも緊密な協調の下で追跡監視と確固たる対応態勢という言葉を口癖のように言っている人たちがどうして発射時間と地点一つもまともに確認できないのか、武器体系の諸元は公開できないのか気になる」とし「諸元と飛行距離を知れば南側は非常に当惑して怖気づくはずだが、国民の前でどう弁明するのか、本当に期待されるほどの見ものだ」と述べた。
北朝鮮の主張に対して軍当局は「韓米情報当局の評価に変動がない」という立場を明らかにした。韓米が情報資産で探知して科学的に分析した結果なので「温泉郡から発射した」という既存の評価を維持するという説明だ。ただし具体的な分析内容を明らかにしはしないものとみられる。
原州(ウォンジュ)漢拏(ハルラ)大学のチョン・デジン教授は「北朝鮮の軍事行動と韓米情報当局の情報判断を巡って南側で真偽攻防が起きるように仕向ける談話」としながら「問題があれば問責と改善措置がなければならないが、一つ一つ細部事項を明らかにして北の戦術的意図に陥る可能性を潰していかなくてはならない」と指摘した。
一方、権寧世(クォン・ヨンセ)統一部長官はこの日、国会外交統一委員会全体会議で金与正氏の談話に対する立場を聞かれると「無礼かつ品格のない表現で大胆な構想を歪曲(わいきょく)し批判したことに対して極めて遺憾に思う」としながら「北朝鮮のこのような態度は想定内だった。南北関係においては忍耐心が必要だ。忍耐心を持って今後も北朝鮮を説得する一方で、必要なら圧迫して対話に誘導する考え」と述べた。
金与正氏「尹錫悦という人間そのものが嫌い」…「大胆な構想」提案を拒否(1)
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