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韓国、連休後新型コロナの感染者急増…オミクロン株ワクチンの国内許可は来月結論

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

14日午後、大田(テジョン)市庁前に設置された新型コロナ選別検査所を訪れた市民がPCR検査を受けるために順番を待っている。キム・ソンテ記者

英国が世界で初めてモデルナ社の新型コロナ「2価ワクチン」(モデルナスパイクバックス筋注)使用を承認した中でペク・ギョンラン疾病管理庁長が16日「改良ワクチンの効果と安全性、防疫状況、導入日程・物量などを総合的に考慮して8月末に接種計画を発表する」と話した。ただし、食品医薬品安全処の品目許可結果が早くても9月末に出るものとみられるうえに、10月にはオミクロン株変異「BA.5」を狙った新たなワクチンが公開される可能性があり期待に応じた活用が難しいかもしれないという分析がある。

英国医薬品医療製品規制庁(MHRA)は15日(現地時間)モデルナが作った2価ワクチンを成人用追加接種(ブースターショット)に使うという条件で承認した。2価ワクチンとは、2つのウイルスを防ぐことができるワクチンをいう。

モデルナが開発した2価ワクチンは中国武漢で始まった新型コロナの原形ウイルスとオミクロン株変異BA.1を同時に狙ったmRNA(メッセンジャーRNA)基盤のワクチンだ。モデルナの6月臨床試験資料によると、かつてのワクチンよりオミクロン株の中和抗体が1.75倍多かった。BA.4もBA.5に対しては1.6倍高かった。4回目の接種時、BA.5に対する予防効果が3回目の接種者に比べて6.3倍さらに高かった。英国予防接種・免疫合同委員会(JCVI)は翌月から始まる秋のブースターショット接種に2価ワクチンを使うように勧告した。


韓国ではモデルナコリアが先月29日食品医薬安全処に2価ワクチンの品目許可を申請した。食品医薬安全処関係者は「最大限速かに検討しているが、早くても9月末程度に結果が出ると予想する」と話した。許可が下された後にも国家出荷承認や導入時期などを調整する必要があり、実際の接種は10月以降になるものとみられる。

このような状況を考えれば、下半期接種計画をより慎重に立てる必要があると専門家は助言した。10月になると、BA.4とBA.5変異予防に効果的な新しい改良ワクチンが作られる可能性があるからだ。国内でもBA.5が優勢株になったため、BA.1を狙ったモデルナ2価ワクチンより効果的だろうと期待される。

翰林(ハンリム)大聖心(ソンシム)病院呼吸器内科のチョン・ギソク教授は「モデルナ改良(2価)ワクチンの場合、BA.5の予防効果が大きくない」として「まず、今は既存のワクチンを高危険群に接種して重症・重篤率を減らし、BA.5に合わせた改良ワクチンが作られるまで待ってみるのも方法」と話した。高麗(コリョ)大九老(クロ)病院感染内科の金宇柱(キム・ウジュ)教授は「最上のシナリオは10月BA.5を狙った新しいワクチンが作られて11月再流行になる前に高危険群と医療スタッフを対象に接種を終えること」と話した。

一方、連休が終わって感染者数が大きく増えた。16日午後9時基準で新規感染者は17万5765人で、前日同じ時間帯より9万4102人増えた。同時間帯を基準に4月12日(19万2077人)以降125日ぶりに最も多い。

感染者の増加とともに重患者数も着実に増える傾向だ。防疫当局は新型コロナの再流行頂点が今月末20万人前後の水準で形成され、その後ゆっくり減少するものと見通した。頂点規模は過去の大流行に比べて低い反面、流行持続期間は長くなるものとみられる。



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