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ソウルで帰宅ラッシュ時に緊張…また時間当たり100ミリの「夜行性豪雨」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

9日午後2時の漢江

9日夕方から10日午前にかけソウルなど首都圏を中心に時間当たり最大100ミリに達する大雨が降ると予想される。気象庁は11日まで首都圏などに最大で350ミリ以上の雨がさらに降るとみており、さらなる雨の被害が懸念される。



気象庁は「9日午後4時現在、ソウルを含め京畿道(キョンギド)北部と江原道(カンウォンド)中部・北部を中心に、1時間当たり30~50ミリの非常に強い雨が降る所がある。帰宅ラッシュ時にソウルを含む首都圏では突風とともに雷を伴う1時間当たり50~100ミリの非常に強い雨が降る所があり、渋滞などが予想されることから事前に交通状況を確認して安全に備えてほしい」と明らかにした。


気象庁の超短期降水予測地図を見ると、帰宅ラッシュ時間帯である午後7時にソウルと京畿道地域にかけ強い降水帯が東西方向に現れた。昨夜のように雨雲がとどまる地域では非常に強い雨が降る恐れがあり追加被害が懸念される。

これに伴い、ソウルと仁川(インチョン)、京畿道の首都圏全地域と江原道嶺西(ヨンソ)地域には豪雨警報が出された。江原道の山間部など一部地域には豪雨注意報が発令された状態だ。

◇400ミリ降ったのに…あさってまでさらに350ミリ降る

気象庁によると、8日から9日午後4時まででソウル・銅雀区(トンジャクク)の観測所で452ミリの累積降水量を記録するなど、ソウルだけで400ミリを超える雨が降った。京畿道驪州(ヨジュ)で419.5ミリ、楊坪(ヤンピョン)で408ミリ、広州(クァンジュ)で402.5ミリなど京畿道の一部地域でも400ミリを上回る大雨が降った。

だがこの日午後から再び強い雨が降り、累積降水量は急速に増える見通しだ。気象庁は9日午後から11日まで首都圏と江原道中南部の内陸部と山間部、忠清道(チュンチョンド)、慶尚北道(キョンサンブクド)北西部内陸部、全羅北道(チョンラブクド)北部で100~300ミリの雨が予想され、多い所では350ミリ以上の雨が降ると予想した。

特に、今回の雨は日没後に雨脚が強まる夜行性豪雨の特徴を見せている。このためきのうのように夜中に多くの雨が降るとみられ、さらなる浸水被害などが懸念される。

気象庁は「昼の間は地面が加熱され空気が上に向かう力が作用するため空気の壁に遮られ水蒸気の供給は円滑でないが、夜になれば空気の壁がなくなり水蒸気が円滑に流入する。まるで発電機を動かすときに燃料を供給し続けるようなもの」と説明した。

気象庁のパク・ジョンミン予報官は「雨がすでにたくさん降っており地盤が水を含んでいる状態で、追加でさらに多くの雨が降れば土砂崩れや擁壁の崩壊が起きる可能性が高い。前日浸水した場所が復旧していない状況で再度浸水する可能性もあるのでさらに注意しなくてはならない」と話した。



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