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【コラム】日本の10代がBTSの歌詞を韓国語で叫ぶ…対馬の特別な学校(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国と日本の国境にある島、対馬。釜山(プサン)とは約50キロメートルの距離だが最も近い日本の福岡とは約138キロメートル離れた韓国と近い島だ。晴れた日には韓国の山と海岸、家まで見ることができるほどだ。ここで「特別なこと」が毎年春に起きる。今年で20年にわたり続いている「対馬高校韓国語留学」だ。人口2万8000人にすぎないこの島にある公立学校に日本全域から毎年春になると15歳の若い学生らが家を出て3年間留学に来る。

◇韓国語教えたら学生がやってきた

3年生の宮野砂海さんは長崎が故郷だ。留学を決心したのは純粋に韓国語のためだ。小学5年生の時に友達からBIGBANGの歌を聞かされたのが契機になった。中学2年生になってから韓国語の勉強を始めたが、「しっかりと」習いたくて韓国語を教える対馬高校に進学した。


1905年に開校した長崎県立対馬高校は「ヨン様」ことペ・ヨンジュンが出演した『冬のソナタ』ブームが起きた2003年から韓国語を教え始めた。離島である対馬に学生を誘致するためだった。日本の公立高校で別途の学科を新設して韓国語を教えているのは対馬高校が唯一だ。

ここで7年にわたり韓国語を教える金京児(キム・ギョンア)さんは、「対馬は韓国と近く、歴史的・文化的にも接点が多いので韓国語を教えることが特色ある教育になるだろうと判断したものと理解する」と説明した。

日本語と英語、数学の試験に審査委員の前で発表までしなくてはならない選抜試験を経て毎年30人ほどの新入生を選ぶ。東京や横浜、大阪など日本全域から韓国語を学びたいという学生がやってくる。そのため学校では学生に配慮して年間3回家に帰る航空券と寮費も支援している。韓国語人気が高まり3年前からは「国際文化交流科」に昇格して運営している。

金さんは「学生たちはK-POPとドラマを通じて親しみを持った韓国語をしっかり習いたいという意欲が格別だ」と話す。現在全校生400人ほどのうち、77人が毎日1時間ずつ韓国語を学ぶ。韓国語能力試験(TOPIK)の成績も高く、最も高い級の6級を取る学生も多い。毎年10人ほどが韓国の大学に進学するほど韓国留学生も多い。

受験生である宮野さんもやはり同じだ。韓国の大学への入学を準備中だが、最近では事前調査のためソウルを訪ね学校を視察した。俳優ユ・スンホが出演した『ボクスが帰ってきた』を見てせりふをまねながら韓国語を習い、3月には駐日韓国文化院が開催した韓国語スピーチコンテストで最優秀賞を取ったりもした。


【コラム】日本の10代がBTSの歌詞を韓国語で叫ぶ…対馬の特別な学校(2)

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