3日に江原道襄陽郡(カンウォンド・ヤンヤングン)の洛山(ナクサン)海水浴場の近くで横12メートル、縦8メートル、深さ5メートルのシンクホールが発生した。シンクホールは一定規模以上の地面が陥没する現象をいう。幸い人命被害はなかったが、シンクホール近くのコンビニエンスストアの建物の半分ほどが地中に落ち込み真っ二つになった。
江原道地域では2018年から大小84件の地盤沈下事故が発生した。体積をすべて合わせると3051立方メートルに達する。五輪規格の長さ50メートルのプール1.5倍に相当する規模だ。襄陽のシンクホールはこの5年間に江原道地域で発生した地盤沈下事故のうち最も大きい。国土交通部は4日に中央地下事故調査委員会を設置し正確な事故原因を分析している。
シンクホールは主に地下水に溶けやすい石灰岩の土壌で発生する。江原道の場合、石灰岩層が広く位置している。しかし韓半島(朝鮮半島)全体として見れば3分の2以上が花こう岩・片麻岩で構成されており、シンクホール発生に対する懸念は相対的に少ない方だった。だが韓国もこれ以上シンクホール安全地帯ではないと分析される。
国会立法調査処が1月に発表した「都心地の地盤沈下の原因と対策」と題する報告書によると、2017~2021年の5年間に全国で発生した地盤沈下は1176件に達した。3日に2回以上発生したことになるが、最近ではソウルと釜山(プサン)、光州(クァンジュ)など複数の大都市で地盤沈下現象が急増したことがわかった。
シンクホールの具体的原因としては、▽土地が十分に固まっていない▽地下水の流れが変わった▽上下水管の損傷で漏水が発生した――というケースが多い。最初のケースは主に埋立地に作られたニュータウンで確認される。
地下水の流れが変わってできる陥没は主に鉄道と道路、商店街、駐車場など大規模施設を地下に作る際に現れる。特に大都市であるほど地上空間が不足して地下に多くの施設を建設するが、地下水の流れが変わることになれば、地下に空洞が生じて陥没の発生につながりかねない。
このほか都心の地下に設置された上下水管で漏水が発生する場合も地盤沈下が起きることがある。特に老朽化した水道管の漏水は長期間かけて水道管に沿ってさまざまな所で発生し、住宅・商店街・工場などと隣接しているケースが多くて被害が大きい。
自治体はシンクホール予防事業に進出している。過去にソウルの第2ロッテワールド近くで地盤沈下事故が発生した後、ソウル市は2015年に韓国で初めて地下レーダー探査専従チームを構成して全数調査を行った。その結果2015年から今年1月まで合計5192件の地下空洞を発見し復旧した。
専門家らはシンクホールをより効果的に防ぐためには「地下空間基礎資料」を構築すべきと指摘する。
2015年に始めた地下空間統合地図構築事業は依然として進行中だ。地下情報活用支援センターによると、地下空間統合地図構築事業は地下に埋設されたガス管、上下水道管、通信線など15種類の情報を3次元立体地図にする事業だ。2015年から5年間に290億ウォンを投じたがまだ完了していない。
地下水に対する基礎資料の確保もやはり地盤沈下予防に必須だ。韓国政府は1990年に地下水基礎調査を始めてから30年以上にわたり事業を推進しているが、予算と人材不足によりまだ全国調査を完了できていない。
釜山大学地質環境科学科のソン・ムン教授は「都心で起きる地盤沈下は無分別な地下空間開発による『人災』がほとんど。軟弱地盤や地下水の深さ、土壌性質に関する情報などを政府がより積極的にデータベース化する必要がある」と話した。
江原道地域では2018年から大小84件の地盤沈下事故が発生した。体積をすべて合わせると3051立方メートルに達する。五輪規格の長さ50メートルのプール1.5倍に相当する規模だ。襄陽のシンクホールはこの5年間に江原道地域で発生した地盤沈下事故のうち最も大きい。国土交通部は4日に中央地下事故調査委員会を設置し正確な事故原因を分析している。
シンクホールは主に地下水に溶けやすい石灰岩の土壌で発生する。江原道の場合、石灰岩層が広く位置している。しかし韓半島(朝鮮半島)全体として見れば3分の2以上が花こう岩・片麻岩で構成されており、シンクホール発生に対する懸念は相対的に少ない方だった。だが韓国もこれ以上シンクホール安全地帯ではないと分析される。
国会立法調査処が1月に発表した「都心地の地盤沈下の原因と対策」と題する報告書によると、2017~2021年の5年間に全国で発生した地盤沈下は1176件に達した。3日に2回以上発生したことになるが、最近ではソウルと釜山(プサン)、光州(クァンジュ)など複数の大都市で地盤沈下現象が急増したことがわかった。
シンクホールの具体的原因としては、▽土地が十分に固まっていない▽地下水の流れが変わった▽上下水管の損傷で漏水が発生した――というケースが多い。最初のケースは主に埋立地に作られたニュータウンで確認される。
地下水の流れが変わってできる陥没は主に鉄道と道路、商店街、駐車場など大規模施設を地下に作る際に現れる。特に大都市であるほど地上空間が不足して地下に多くの施設を建設するが、地下水の流れが変わることになれば、地下に空洞が生じて陥没の発生につながりかねない。
このほか都心の地下に設置された上下水管で漏水が発生する場合も地盤沈下が起きることがある。特に老朽化した水道管の漏水は長期間かけて水道管に沿ってさまざまな所で発生し、住宅・商店街・工場などと隣接しているケースが多くて被害が大きい。
自治体はシンクホール予防事業に進出している。過去にソウルの第2ロッテワールド近くで地盤沈下事故が発生した後、ソウル市は2015年に韓国で初めて地下レーダー探査専従チームを構成して全数調査を行った。その結果2015年から今年1月まで合計5192件の地下空洞を発見し復旧した。
専門家らはシンクホールをより効果的に防ぐためには「地下空間基礎資料」を構築すべきと指摘する。
2015年に始めた地下空間統合地図構築事業は依然として進行中だ。地下情報活用支援センターによると、地下空間統合地図構築事業は地下に埋設されたガス管、上下水道管、通信線など15種類の情報を3次元立体地図にする事業だ。2015年から5年間に290億ウォンを投じたがまだ完了していない。
地下水に対する基礎資料の確保もやはり地盤沈下予防に必須だ。韓国政府は1990年に地下水基礎調査を始めてから30年以上にわたり事業を推進しているが、予算と人材不足によりまだ全国調査を完了できていない。
釜山大学地質環境科学科のソン・ムン教授は「都心で起きる地盤沈下は無分別な地下空間開発による『人災』がほとんど。軟弱地盤や地下水の深さ、土壌性質に関する情報などを政府がより積極的にデータベース化する必要がある」と話した。
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