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演劇を鑑賞したが、ペロシ議長とは電話だけ…「尹政権のジレンマ表れた」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

4日午後、龍山(ヨンサン)大統領室庁舎ブリーフィングルームで、尹錫悦大統領とペロシ米下院議長の電話内容を伝える金泰孝(キム・テヒョ)国家安保室第1次長。 大統領室写真記者団

休暇中の韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が4日、ナンシー・ペロシ米下院議長一行と40分間ほど電話会談をした。尹大統領は「5月にバイデン米大統領と約束した韓米同盟のグローバル包括的戦略同盟発展のために米国議会と緊密に協力する」とし「(ペロシ議長一行が板門店共同警備区域を訪問するのは)韓米間の強力な対北朝鮮抑止力の徴表になる」と述べたと、国家安保室の金泰孝(キム・テヒョ)第1次長が伝えた。

◆面談でなく電話

この日、尹大統領とペロシ議長一行の間の電話では、外交と国防、技術協力と気候変動など広範囲なテーマが扱われた。大統領室によると、「尹大統領が最初の夏の休暇で家族と時間を過ごす中、時間が確保されたことに感謝している」とあいさつしたペロシ議長は「韓米同盟はいくつかの観点で重要な意味があるが、道徳的な側面でも必ず守るべきことがある」と述べた。そして「ワシントンで最近、韓米追慕の壁の除幕式が挙行されたように、これまで数十年間にわたり多くの犠牲で守ってきた平和と繁栄の約束を必ず守って維持していく義務がある」と話した。また「域内の平和と安定のための核心軸として韓米同盟の重要性がより一層高まっている」とし「韓米間で自由に開放されたインド太平洋秩序を共に築いていこう」と語った。

この日の電話会談にはペロシ議長のほか、米連邦下院のグレゴリー・ミークス外交委員長、マーク・タカノ退役軍人委員長、スーザン・デルベネ歳入委員会副委員長、韓国系のアンディ・キム議員、フィリップ・ゴールドバーグ駐韓米国大使も加わり、拡大会談形式の電話で進行された。尹大統領は議員団に「各地のコリアンアメリカンに特に配慮してほしい」と要請した。米中葛藤の導火線となった台湾への言及はなかったという。

ペロシ下院議長は米儀典序列3位の要人だが、面談ではなく電話会談が行われたことについて、大統領室の崔英範(チェ・ヨンボム)広報首席秘書官は「ペロシ議長の訪韓と尹大統領の休暇日程が重なり、表敬訪問の日程を決めるのが難しいため、米国側に事前に説明し、ペロシ議長も十分に理解した」と話した。ペロシ議長の台湾訪問など中国を考慮したのではという質問には「国益を考慮した総体的な決定」と答えた。続くブリーフィングで大統領室の関係者は「中国を意識したのではない」と改めて強調した。

大統領室の説明にもかかわらず「面談でない電話」に対して政界では批判が続いた。ペロシ議長は訪韓前の台湾では蔡英文台湾総統と会談し、5日には東京で岸田文雄首相との会談を調整しているからだ。劉承ミン(ユ・スンミン)元国民の力議員が「同盟国の米国の議会の第1人者が訪韓したが、休暇中だから会わないというのは理由にならない。尹大統領はペロシ議長に会うべきだ」と指摘したのが代表的な例だ。特に前日に公開された演劇観覧日程、また酒を添えた2次会の写真が批判を強めた側面もある。

◆韓中修交30周年控えた尹大統領の悩み

大統領室は面談が行われなかったことについて「中国を意識したのではない」と述べたが、実際、内部事情は複雑だ。中国はペロシ議長の台湾訪問後に「台湾独立は死の道」と宣戦布告に近い公式立場を表し、台湾を6方向から包囲した実射撃武力示威をしている。最大貿易国であり北朝鮮核問題まで中国と調整すべき韓国の立場では相当な負担だ。24日の韓中修交30周年を控えて朴振(パク・ジン)外交部長官の訪中を調整している状況でもある。梨花女子大の朴仁フィ(パク・インフィ)国際学部教授は「日本の場合、ペロシ議長が韓国を経て訪問するが、韓国政府は台湾から直接来たペロシ議長に会わなければいけない」とし「対中関係を考慮すると相当な悩みになるしかない」と話した。

実際、大統領室はさまざまなシナリオを検討した末、面談の代わりに電話を選択したという。ペロシ議長が政治家であるだけに突発発言などの変数も考慮したということだ。与党関係者は「尹大統領がペロシ議長と電話会談をしたのは戦略的選択の一環」とし「米国側に韓米同盟を最優先価値とするという点は確実に伝えた状況」と説明した。先月21日の朴振外交部長官の業務報告で、尹大統領が韓日米と台湾の半導体同盟を意味する「チップ4」加入に関し「特定国を排除するものではなく、国益を拡大していく過程で検討すべき事案」とし「中国が誤解しないようによく説明してほしい」と指示したのと似た脈絡という説明だ。西江大の金載千(キム・ジェチョン)国際大学院教授は「ペロシ議長の訪韓は尹錫悦政権の米中間に立つジレンマを表している」と述べた。

電話会談とは別に儀典をめぐる批判もあった。3日晩にペロシ議長が烏山(オサン)米空軍基地に到着した当時、政府関係者や与野党議員の姿が見えなかったからだ。

これに関連し大統領室の崔英範広報首席秘書官は「議会の要人は国会が担当するのが慣例だが、米国側が遅い時間に空軍基地で入国することになり、出迎えを遠慮した」と伝えた。

国会議長室も「出迎えについて米国側と十分な事前議論があったが、米国側が国会内の行事に限り儀典を要請した」とし「一般的に韓米議員親善協会所属議員や国会側が出迎えをするが、米国側の要請でしなかった」と説明した。

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