尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が韓国を訪問中のナンシー・ペロシ米下院議長と会わないことについて、台湾メディアが「韓国が中国の観感（＝目で見て心で感じる）を考慮している」と指摘した。

台湾中央通信は３日、「尹大統領が休暇中のためにペロシ議長と対面会談をしないないことに関連し、メディアは中国に対する考慮のためと推測している」と伝えた。

また、ペロシ議長は今回のアジア訪問で歴訪国の首脳と会談したり会談をする予定だが、唯一、尹大統領との対面会談は実現しないことになったと説明した。


政界の一部では、尹大統領が休暇中であっても米議会の第１人者であり国家儀典序列３位のペロシ議長に会うべきだという意見が出ている。米下院議長の訪韓は２００２年の当時のデニス・ハスタート議長以来２０年ぶり。

こうした中、大統領室は尹大統領がこの日午後、ペロシ議長と電話会談をする予定だと明らかにした。大統領室関係者はこの日、「当初、ペロシ議長の訪韓日程が尹大統領の休暇と重なったため、尹大統領に会う日程は決めなかった」とし、大統領室関係者との別の面談日程もないと説明した。

尹大統領の休暇日程のために会わないことにしたのは双方の間で完全に了解されているというのが大統領室関係者の説明だ。それでも同盟国の下院議長が訪韓しただけに、歓迎を表そうと電話会談をすることにしたという。

当初、ペロシ議長の「カウンターパート」は韓国国会の首長であり国内儀典序列２位の金振杓（キム・ジンピョ）国会議長という点も大統領室は強調した。

大統領室のカン・スンギュ市民社会首席秘書官はこの日、ＹＴＮラジオ番組で「国会議長がパートナーだが、尹大統領が休暇中に（ペロシ議長に）会うのは適切でない」と主張した。

ペロシ議長はこの日午前、金振杓国会議長と会談をした。その後、板門店（パンムンジョム）共同警備区域（ＪＳＡ）を訪問し、将兵を激励する。