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中国の報道官自任した北朝鮮、ペロシ氏の台湾訪問に「内政干渉」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮が3日、ペロシ米下院議長の台湾訪問と関連し、「米国の破廉恥な内政干渉行為」と批判し中国を支持する立場を迅速に明らかにした。米中対決局面で中国側に立ちながら中朝同盟を強化する一方、核問題を含む各種懸案で中国の共感を引き出すための意図とみられれる。

外交界では、進行中である他国の懸案に対し北朝鮮が公式の立場をすぐに表明したことをめぐり異例との評価が出ている。7回目の核実験の準備を終えた北朝鮮が米中対決を機会と考えて身動きの幅を広げようとする戦略かもしれないと分析される。元当局者は「北朝鮮が中国の報道官の役割を自任したのは驚くことではないが、これは今後の中朝関係を見通すことができるリトマス試験紙。米中対決で発生した機会を活用して核実験のような高強度挑発に出る可能性が大きい」と話す。

北朝鮮外務省報道官はこの日朝鮮中央通信記者の質問に答える形で「台湾は中国の不可分の一部分であり、台湾問題は中国の内政に属する問題。内政に露骨に干渉し、領土保全を破壊しようとする外部勢力の行為に対応措置を取るのは、主権国家の当然な権利」と強調した。


特に北朝鮮はペロシ議長の台湾訪問に対し「その結果は米国が全責任を負うことになるであろう」という中国の立場を強調し、米国をより強く非難した。外務省報道官は「中国は数回にわたって必ず確固たる、強力な措置を講じるであろうし、その結果は米国が全責任を負うことになるであろうとの立場を表明した。現在の状況は、米国の破廉恥な内政干渉行為と意図的な政治的・軍事的挑発策動こそ、地域の平和と安全を害する禍根であることを示している」と主張した。

北朝鮮国営宣伝メディアも対韓・対米威嚇のレベルを引き上げる雰囲気だ。北朝鮮の立場を代弁する在日本朝鮮人総連合会機関紙朝鮮新報はこの日「第2の朝鮮戦争」という見出しの記事で、韓米合同軍事演習と関連して「休む間もなく強行している戦争練習がいつ第2の朝鮮戦争に広がるのかだれも予測できないという朝鮮(北朝鮮)が鳴らす警鐘は決して誇張でない。恐ろしく急変する情勢を鋭意注視しなくてはならない」と威嚇した。

また別の対外宣伝用メディアである「わが民族同士」は、「乙支(ウルチ)フリーダムシールド」に変わった合同演習の名称を問題にし、「看板や盾で変えると北侵戦争練習の侵略的性格と危険性を分けることができるか。米国と野合して乙支フリーダムシールドという合同軍事演習を大規模に行っておこうとたくらんでいる」と非難の声を高めた。

原州漢拏(ウォンジュ・ハンラ)大学のチョン・デジン教授は「北朝鮮は米中対決を自分たちの目標貫徹に向けたモメンタムとして活用するだろう。米中関係が激しく対立する状況で韓米合同演習を口実にある種の挑発に出る可能性が大きい」と話した。韓米が合同演習を本格的に始める今月中旬が韓半島情勢に重大な分水嶺という観測が出ている理由だ。

一方、北朝鮮は新型コロナウイルスと疑われる新規発熱患者が5日間発生していないと主張した。これに伴い、北朝鮮が近く「新型コロナウイルス危機克服」を宣言する可能性も大きくなっている。統一部のチョ・ジュンフン報道官は1日の定例会見で、北朝鮮のコロナ禍と関連し「北朝鮮の防疫政策が成功したことを誇示する可能性、変異ウイルスの再流行、そして北朝鮮住民の警戒心と防疫緊張度を維持するために(封鎖を)調整したり維持する可能性がすべてある」と話した。



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