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【中央時評】時が来た:いまこそ韓国戦争博物館を(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
7月27日は韓国戦争(朝鮮戦争)停戦日だ。今日、ワシントンでは意味深い韓国戦戦死者「追慕の壁」竣工式が開かれる。昨年2回ほど工事現場に立ち寄って、米国政府および作業関係者とやり取りした会話がまだ鮮明に脳裏に残っている。特に戦死者名簿の模型を事前に見たときに感じた感謝と感動の気持ちは写真のように鮮やかだ。

人間は個人であれ国であれ、危機を克服し、受けた助けを返すことができる位置に成長すると、その喜びと自負はなんとも言えないほど大きい。返す能力と心を持つようになる存在はそれほど多くないためだ。2023年韓国戦争停戦70周年を控え、長く温めていた考えをひとつ皆さんと分け合いたい。それは停戦70周年を迎えてワシントン韓国戦争記念公園と追慕の壁の周辺に「韓国戦争博物館」(Korean War Memorial Museum)を着工しようという提案だ。

周知のように、韓国戦争は今日の韓国と世界が存在するようにした決定的事件だった。参戦国家の数と規模、世界に及ぼした影響の大きさで韓国戦争は第1次世界大戦以上だ。当時、独立国家のうち兵力・医療・物資を通じて何と70%以上の国々が参加した世界戦争だった。個別国家の戦争では世界で唯一だった。この戦争が置いた東アジアと世界秩序の持続性を考慮すると、後日この戦争は人類史の「三十年戦争」と「第1次大戦」と肩を並べるだろう。


1453年コンスタンティノープル陥落以降、人類の西欧は大航海時代・ルネサンス・科学革命・近代(と植民)の扉を開けた。500年後の1953年、韓半島(朝鮮半島)の世界休戦で人類は「再び」世界・東西・文明・理念のバランスウエイトを置いた。人類史に存在した「社会主義陣営」がベルリンの壁から休戦ラインまでだったことを留意すると、前者が崩壊した今日、休戦ラインは文明史的地位を持つ。いま大陸と海洋、米国と中国、東と西、自由主義と非自由主義陣営は再び乾坤一擲の勢いを競っている。韓半島はその絶対境界だ。

韓国戦争は21世紀の2つの帝国、米国と中国が正面対決した最初の戦争というだけでなく、今まで両国が直接衝突した唯一の戦争だ。米国が大西洋・太平洋・インド洋をすべて掌握する世界帝国に台頭したのはこの戦争のためであり、中国が米国に対抗してソ連を抜いた契機もこの戦争が始発だった。中国の孤立と浮上の決定的契機だった。

米中競争時代を迎えて2つの帝国の歴史戦争と現在の関係の最も深い出発点は確かに韓国戦争といえる。中国の韓国戦争に対する事実歪曲(わいきょく)、参戦正当性の広報、抗米援朝戦争と勝利談論は習近平主席を筆頭に中国共産党・北京・メディア・芸術にわたって耐えず噴出している。米国は2013年オバマ大統領の宣言以降、韓国戦争に対する記憶を完全に転換し、「忘れられた戦争」ではなく「勝利した戦争」「忘れられた勝利」として言明する。トランプ-バイデン時代の韓国戦争の記憶ならなおのことそうだ。昨年訪問時、国防総省の最も重要な展示内容は韓国戦争の記録だった。


【中央時評】時が来た:いまこそ韓国戦争博物館を(2)

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