「造船業好況期に大宇(デウ)造船海洋は最悪の状況を迎えた」。
19日慶尚南道巨済(キョンサンナムド・コジェ)の大宇造船海洋玉浦(オクポ)造船所。船舶建造に必要な足場を設置・解体する下請け企業A社所属の労働者のイさんがした話だ。イさんは「会社が来月に廃業することになった」と虚しい表情だった。造船所で20年にわたり働いてきた彼は「造船不況期をどうにか耐えてきたが突然のストのせいで…」と言葉を続けることができなかった。
A社は造船業労働者が働けるよう作業場に踏み台を設置・解体する仕事を請けおっており、造船所内のほぼすべての工程に投入される。ところが先月2日に大宇造船海洋下請け企業労組である民主労総金属労組巨済(コジェ)・統営(トンヨン)・固城(コソン)造船下請け支会がストに入ってから元請けである大宇造船海洋から受注する作業量が急減した。A社は仕事が減ると、10人がすべき仕事を13人~15人で分け勤務時間も減らした。だが廃業が予告された8月からは仕事が最初からゼロになったという。
今回のスト過程で造船下請け支会の組合員7人が船舶4隻を同時に建造できる世界最大規模の作業場である1番ドックを不法占拠し、この日まで座り込みをしながら48日にわたり造船所のドック稼動率が半分に落ちた。このため船舶の先行・後行工程に支障が生じ造船所が事実上まひした。
当初A社は造船業不況の余波で経営難に陥っていた。それでも昨年から造船業受注が回復して今年下半期からは会社の事情もそれなりに良くなると期待した。だがスト後にこれ以上会社を維持しにくい状況に直面した。会社代表が今月の賃金支払いのため私費で7000万ウォンを使ったが赤字が7億ウォンほど貯まり廃業手続きを踏むことになった。
A社社員のヤンさんは「これまで持ちこたえただけにそろそろ回復するかと思った。8月には作業量が増えると期待した。週末に日雇い仕事までしながら耐えてきたが、結局ストが長引き職場まで失うことになった。くやしい」と話す。
A社の代表は「現場職・事務職140人の雇用継承のため八方手を尽くしているが、会社の売却先が見つからない」と話す。
今回のストがさらに長引けば110社以上ある大宇造船海洋の下請け企業が相次ぎ倒産するという懸念も出ている。これら下請け企業従事者は1万1000人に上る。中央日報の取材を総合すると、現在まで廃業したり廃業を予告した下請け企業は7社だ。スト後の先月30日に3社が廃業し、7月末と8月初めに4社が廃業する予定だ。
こうした状況から造船下請け支会に加入していない他の下請け労働者からはストを支持するより恨む声が出ている。
廃業を前にしてA社従業員のヤンさんは「150人余りがストに参加した造船下請け支会が1万人を超える大宇造船下請け労働者を代表することはできない。自分たちが生きようと他の下請け労働者の命を人質にして交渉するな」と話した。
地域商圏でも今回のスト長期化を懸念する声が出ている。大宇造船海洋に近い玉浦市場には「長期間のストで地域経済が破綻する!」などスト解決を促す地域商人会の垂れ幕が掲げられている。大宇造船海洋は19日基準でスト長期化により発生した売り上げ損失5700億ウォンを含め7100億ウォンを超える損害をこうむったと明らかにした。
19日慶尚南道巨済(キョンサンナムド・コジェ)の大宇造船海洋玉浦(オクポ)造船所。船舶建造に必要な足場を設置・解体する下請け企業A社所属の労働者のイさんがした話だ。イさんは「会社が来月に廃業することになった」と虚しい表情だった。造船所で20年にわたり働いてきた彼は「造船不況期をどうにか耐えてきたが突然のストのせいで…」と言葉を続けることができなかった。
A社は造船業労働者が働けるよう作業場に踏み台を設置・解体する仕事を請けおっており、造船所内のほぼすべての工程に投入される。ところが先月2日に大宇造船海洋下請け企業労組である民主労総金属労組巨済(コジェ)・統営(トンヨン)・固城(コソン)造船下請け支会がストに入ってから元請けである大宇造船海洋から受注する作業量が急減した。A社は仕事が減ると、10人がすべき仕事を13人~15人で分け勤務時間も減らした。だが廃業が予告された8月からは仕事が最初からゼロになったという。
今回のスト過程で造船下請け支会の組合員7人が船舶4隻を同時に建造できる世界最大規模の作業場である1番ドックを不法占拠し、この日まで座り込みをしながら48日にわたり造船所のドック稼動率が半分に落ちた。このため船舶の先行・後行工程に支障が生じ造船所が事実上まひした。
当初A社は造船業不況の余波で経営難に陥っていた。それでも昨年から造船業受注が回復して今年下半期からは会社の事情もそれなりに良くなると期待した。だがスト後にこれ以上会社を維持しにくい状況に直面した。会社代表が今月の賃金支払いのため私費で7000万ウォンを使ったが赤字が7億ウォンほど貯まり廃業手続きを踏むことになった。
A社社員のヤンさんは「これまで持ちこたえただけにそろそろ回復するかと思った。8月には作業量が増えると期待した。週末に日雇い仕事までしながら耐えてきたが、結局ストが長引き職場まで失うことになった。くやしい」と話す。
A社の代表は「現場職・事務職140人の雇用継承のため八方手を尽くしているが、会社の売却先が見つからない」と話す。
今回のストがさらに長引けば110社以上ある大宇造船海洋の下請け企業が相次ぎ倒産するという懸念も出ている。これら下請け企業従事者は1万1000人に上る。中央日報の取材を総合すると、現在まで廃業したり廃業を予告した下請け企業は7社だ。スト後の先月30日に3社が廃業し、7月末と8月初めに4社が廃業する予定だ。
こうした状況から造船下請け支会に加入していない他の下請け労働者からはストを支持するより恨む声が出ている。
廃業を前にしてA社従業員のヤンさんは「150人余りがストに参加した造船下請け支会が1万人を超える大宇造船下請け労働者を代表することはできない。自分たちが生きようと他の下請け労働者の命を人質にして交渉するな」と話した。
地域商圏でも今回のスト長期化を懸念する声が出ている。大宇造船海洋に近い玉浦市場には「長期間のストで地域経済が破綻する!」などスト解決を促す地域商人会の垂れ幕が掲げられている。大宇造船海洋は19日基準でスト長期化により発生した売り上げ損失5700億ウォンを含め7100億ウォンを超える損害をこうむったと明らかにした。
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