新型コロナウイルスの新規感染者が1週間ごとに2倍ずつ増える現象が続いている。3カ月ぶりに感染者が7万人を超えた。この速度なら来週にも10万人前後に達するとの懸念が出ている。現在の流行を主導しているBA.5系統の検出率は50%に迫り、数日中で主流株になることが予想される。韓国政府はこれまでの予測よりピークを高め、来月中に患者が最大28万人に達するものと予想したが、専門家はピークがこれよりも大きく速くなる可能性も提起する。
◇83日ぶりに7万人台、BA.5の主流株化迫る
中央防疫対策本部が19日に明らかにしたところによると、この日午前0時基準で新規患者は7万3582人となった。7万人を超えたのはオミクロン株の流行が下降局面にあった4月27日の7万6765人から83日ぶりだ。新規患者は4日から1週間ごとに倍増している。
この日の新規患者は1週間前の12日の3万7347人の2倍、2週間前の5日の1万8136人の4倍水準だ。現在の流行規模を拡大させているのは感染力がオミクロン株より3倍以上強いオミクロン下位変異のBA.5系統だ。この変異株の検出率は今月第2週(7月10~16日)基準で52%(国内検出率47.2%)を記録した。BA.5は5月12日に初めて確認されたが2カ月で検出率が50%を突破したのだ。韓国政府は主流株の基準を国内検出率50%以上としているが、近く超えることは確実だ。感染者1人が何人に感染させるかを示す実効再生産数は最近1.58で先週の1.40より上がった。
中央防疫対策本部のイム・スギョン状況総括団長はこの日の会見で、「国内基準としてBA.5の検出率が50%に近づいており、海外検出率は50%を超えた状態。海外からの流入が持続するとみているため感染者数は増加を続けるだろう」と話した。ここにBA.5より感染力が3倍高いとされるBA.2.75系統まで韓国に上陸し感染拡大傾向を加速するだろうという懸念が出ている。BA.2.75が本格的に広がれば、2つの系統により流行が長期化しかねない。
当初韓国政府は早ければ来月中旬か下旬、遅ければ9~10月に15万~20万人のピークを予想した。しかしこの日修正値を提示し来月中に10万人台の患者が出て8月中旬~下旬に20万~28万人と25万人前後でピークに達するだろうと予想した。重症患者は少なければ800人、多ければ2000人と予測された。死亡者は1日最大120~140人が見込まれる。
しかし最近の倍増傾向が続けば理論的には来週にも新規患者が15万人前後、2週間後には30万人に達する恐れがある。政府の見通しより感染拡大スピードが速く規模も大きくなるかもしれないという話だ。民間では政府の見通しより流行規模が大きいものとみている。
高麗(コリョ)大学九老(クロ)病院感染内科のキム・ウジュ教授は「ウイルスは強くなったが対応力が緩んでおり警戒心も弱まった。検査をしていないなど隠れた感染者をリアルタイムで反映できないことを考慮すれば実際の患者はさらに多いだろう」と話す。以前より感染力と免疫回避力が強くなった変異株が流行しているのに防疫レベルは大きく落ちており、免疫まで減少する時期で被害が大きくなりかねないということだ。今月中にも患者が20万人に達する可能性があるという。
重症、死亡指標はいままさに悪化する段階だ。19日基準で重症患者は91人で、100人を見据える水準まで上がった。90人を突破したのは先月16日の98人から約1カ月ぶりだ。死亡者は12人で、7日から12日の7人を除き連日10人以上ずつ記録している。最近1週間の新規重症患者は71人、死亡者は104人で前週より重症患者は47.9%、志望者は67.7%急増した。再流行が本格化しているだけに患者規模がさらに増えれば相対的に安定していた重症者、死亡者もともに増える余地がある。18日17時基準の重症患者病床稼動率は14.9%、、準重症患者の病床稼働率は27.5%と急速に上昇している。
キム教授は「病床稼動率が50%ずつ上がる。患者の絶対規模が大きくなれば療養病院などでの集団感染が発生し被害が大きくなるかもしれない」と懸念する。実際にこの4週間に療養病院・施設で24件の感染が発生し400人の感染者が出た。最近の主な100人以上の集団感染発生事例を見ても慶尚南道安東(キョンサンナムド・アンドン)の療養病院で274人、慶尚北道浦項(キョンサンブクド・ポハン)の療養病院で114人、慶尚北道青松(チョンソン)の医療機関で258人、慶尚北道蔚珍(ウルチン)の療養病院で128人、慶尚北道亀尾(クミ)の療養病院で118人など脆弱施設に集中した。
韓国政府は社会的距離確保はないと公言したが、最近の流行状況を反映して病床と脆弱集団の防疫強化などの再流行対策を再整備すべきという声が出ている。キム教授は「政府は自律防疫を強調するが、事実上各自でやれということ。流行のたびに若い層から高齢者という順で感染し、重症患者と死亡者が増加しただけに、療養施設の面会制限措置など高リスク群の保護対策を強化すべき」と話した。
◇83日ぶりに7万人台、BA.5の主流株化迫る
中央防疫対策本部が19日に明らかにしたところによると、この日午前0時基準で新規患者は7万3582人となった。7万人を超えたのはオミクロン株の流行が下降局面にあった4月27日の7万6765人から83日ぶりだ。新規患者は4日から1週間ごとに倍増している。
この日の新規患者は1週間前の12日の3万7347人の2倍、2週間前の5日の1万8136人の4倍水準だ。現在の流行規模を拡大させているのは感染力がオミクロン株より3倍以上強いオミクロン下位変異のBA.5系統だ。この変異株の検出率は今月第2週(7月10~16日)基準で52%(国内検出率47.2%)を記録した。BA.5は5月12日に初めて確認されたが2カ月で検出率が50%を突破したのだ。韓国政府は主流株の基準を国内検出率50%以上としているが、近く超えることは確実だ。感染者1人が何人に感染させるかを示す実効再生産数は最近1.58で先週の1.40より上がった。
中央防疫対策本部のイム・スギョン状況総括団長はこの日の会見で、「国内基準としてBA.5の検出率が50%に近づいており、海外検出率は50%を超えた状態。海外からの流入が持続するとみているため感染者数は増加を続けるだろう」と話した。ここにBA.5より感染力が3倍高いとされるBA.2.75系統まで韓国に上陸し感染拡大傾向を加速するだろうという懸念が出ている。BA.2.75が本格的に広がれば、2つの系統により流行が長期化しかねない。
当初韓国政府は早ければ来月中旬か下旬、遅ければ9~10月に15万~20万人のピークを予想した。しかしこの日修正値を提示し来月中に10万人台の患者が出て8月中旬~下旬に20万~28万人と25万人前後でピークに達するだろうと予想した。重症患者は少なければ800人、多ければ2000人と予測された。死亡者は1日最大120~140人が見込まれる。
しかし最近の倍増傾向が続けば理論的には来週にも新規患者が15万人前後、2週間後には30万人に達する恐れがある。政府の見通しより感染拡大スピードが速く規模も大きくなるかもしれないという話だ。民間では政府の見通しより流行規模が大きいものとみている。
高麗(コリョ)大学九老(クロ)病院感染内科のキム・ウジュ教授は「ウイルスは強くなったが対応力が緩んでおり警戒心も弱まった。検査をしていないなど隠れた感染者をリアルタイムで反映できないことを考慮すれば実際の患者はさらに多いだろう」と話す。以前より感染力と免疫回避力が強くなった変異株が流行しているのに防疫レベルは大きく落ちており、免疫まで減少する時期で被害が大きくなりかねないということだ。今月中にも患者が20万人に達する可能性があるという。
重症、死亡指標はいままさに悪化する段階だ。19日基準で重症患者は91人で、100人を見据える水準まで上がった。90人を突破したのは先月16日の98人から約1カ月ぶりだ。死亡者は12人で、7日から12日の7人を除き連日10人以上ずつ記録している。最近1週間の新規重症患者は71人、死亡者は104人で前週より重症患者は47.9%、志望者は67.7%急増した。再流行が本格化しているだけに患者規模がさらに増えれば相対的に安定していた重症者、死亡者もともに増える余地がある。18日17時基準の重症患者病床稼動率は14.9%、、準重症患者の病床稼働率は27.5%と急速に上昇している。
キム教授は「病床稼動率が50%ずつ上がる。患者の絶対規模が大きくなれば療養病院などでの集団感染が発生し被害が大きくなるかもしれない」と懸念する。実際にこの4週間に療養病院・施設で24件の感染が発生し400人の感染者が出た。最近の主な100人以上の集団感染発生事例を見ても慶尚南道安東(キョンサンナムド・アンドン)の療養病院で274人、慶尚北道浦項(キョンサンブクド・ポハン)の療養病院で114人、慶尚北道青松(チョンソン)の医療機関で258人、慶尚北道蔚珍(ウルチン)の療養病院で128人、慶尚北道亀尾(クミ)の療養病院で118人など脆弱施設に集中した。
韓国政府は社会的距離確保はないと公言したが、最近の流行状況を反映して病床と脆弱集団の防疫強化などの再流行対策を再整備すべきという声が出ている。キム教授は「政府は自律防疫を強調するが、事実上各自でやれということ。流行のたびに若い層から高齢者という順で感染し、重症患者と死亡者が増加しただけに、療養施設の面会制限措置など高リスク群の保護対策を強化すべき」と話した。
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