韓国の秋美愛（チュ・ミエ）元法務部長官が１８日、尹錫悦（ユン・ソクヨル）政府に対して「見かけだけ民主国家であり、国民が政府に対する統制力を失っていきつつある」と批判した。秋氏がフェイスブックで尹政府に対する直接的な批判文を書いたのは大統領選挙以降初めてだ。

秋氏はこの日、ＳＮＳに「尹錫悦政府の深刻な問題は、民主国家の権力を、検察組織を中心に権力集中を深化させるところにある」と明らかにした。続いて「警察局の発想も検察と警察の相互牽制（けんせい）と協力関係を破り、検警が一糸不乱な一体化した統治道具になるだろう」と指摘した。

秋氏がフェイスブックに文を書いたのは６・１地方選挙前の５月３０日以降、４９日ぶりだ。秋氏は６・１地方選挙を控えて、京畿道南揚州市（キョンギド・ナムヤンジュシ）の市長に出馬した崔敏姫（チェ・ミンヒ）共に民主党候補に対して「投票で守ってほしい」と言って支持を呼び掛けるコメントを載せた。５月３０日には「地方選挙で、改革陣営が再び一新することができるように力を貸してほしい」と訴えた。


秋氏は文在寅（ムン・ジェイン）政府で法務部長官として在職し、当時検察総長だった尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領に対して懲戒を請求するなど深刻な葛藤があった。